
数々の映画、ドラマと俳優業にも注力しているFANTASTICSの八木勇征。今作は韓国原作のドラマをリメイクした作品で、仕事はできるのに恋愛は不器用な検事役が抜群にかっこいいと話題になっている。今回のエリート検事役にかける思いと、プライベートに迫った。
韓国ドラマ『あやしいパートナー』の日本版でW主演
FANTASTICSのボーカルとして活躍する一方、俳優としても役の幅を広げている八木勇征。現在は韓国ドラマ『あやしいパートナー』の日本版で齊藤京子とW主演を務めている。

「韓国版主演のチ・チャンウクさんとは以前から交流があるので、同じ役をできることが光栄です。『原作に忠実にがんばります!』と連絡したら『勇征ならではのお芝居で、特別なものにしてください』とお返事をいただいたんです。それってプレッシャーでもあるけど、うれしい言葉ですよね! その一言があったからこそ、原作をリスペクトしつつぼくの解釈に入れてお芝居ができたかなと思います」
八木が演じるのは、スーツを凜々しく着こなした若きエリート検事、立石春斗。

「役柄上、法廷のシーンもしっかりあるんですが、専門用語満載の長いセリフは挑戦でした。でもその緊張感も楽しんでクリアすることができました。特に序盤は誰にも負けない強さを表現したつもりですが、齊藤京子さん演じる、さくらの存在によってその完璧さが崩れて、ぐっと彼の温かさが出てきたかなと…」
ぼくにとっての『正義』とは『中立』でいること
立石はクールに見えて、実は圧力に屈せず正義を貫く熱いハートの持ち主でもある。

「自分の“正しさ”の基準を心に持っている立石はぼくもかっこいいと思います。ぼくの正義? うーん…、1つ挙げるなら『中立でいること』。例えば誰かが言い争いをしていたら、どっちと親しいとかそういうのは置いといて(笑い)、一歩俯瞰して両方の意見を聞ける人間でありたいです。自分に対してもそうで、自論は持ちつつ、周りの助言も聞き入れられる余裕はいつも持っていたいです」
ラブ、コメディー、サスペンス。3つの要素が詰まった今作。八木的見どころは?
「ラブ的な部分は甘くロマンチックに、コメディー部分はかなり砕けた空気でくすっと笑える。でもシリアスな部分は思い切り緊迫感を出したつもり。それぞれがらっと変わる空気を楽しんでほしいです」
そして今作のオープニング主題歌はFANTASTICSの新曲『運命なんて』。

「運命なんてものはきっと探しても見つからない…そんなフレーズがドラマと重なる歌詞が好きです。ぼく自身、FANTASTICSという人生に1回あるかどうかの運命を経験しているから余計に響くのかも。歌詞の通り、運命ってふとしたときに訪れるものですよね。でもまだ運命を経験していない人は、日常からセンサーを張って、ひとつひとつの出逢いを大切にしたらいいことがあるはず。曲も含めてドラマを楽しんでもらえたらうれしいです!」
Q1:これがなくては生きていけない、最愛の“パートナー”は?

「ビタミンのサプリメントです! 吸収効率のいい、粉タイプを愛飲しています。スティック状で持ち歩きやすくて気に入っています。1日3回各1本が目安ですが、忘れやすいので一度に3本のんでいます(笑い)」
Q2人生のパートナーに求めるものは何ですか?
「ぼくを大切にしてくれる人。例えば寝不足気味のときに、それを察して栄養ドリンクを
1本渡してくれるような心遣いに惹かれます。ぼくはそういうの、きっちりくらう男です(笑い)」
Q3歌のパートナー・中島颯太さんといま、行きたい場所は?
「アメリカ! ステージのあるナイトクラブに行って『飛び入りで一曲歌わせて!』とかそういう挑戦のある旅がしたいね、と颯太と話しています。何曲か準備していけたら最高だな」
◆ドラマイズム『あやしいパートナー』
MBS/火曜夜0時59分~、TBS/火曜1時28分~
撮影/当瀬麻衣(TRIVAL) 取材・文/大澤千穂 ヘアメイク/福田翠(Luana) スタイリング/中瀬拓外(PICK)
※女性セブン2025年6月5・12日号