ワニを欺いたことがバレて、毛をむしられた白兎。自業自得ながら、泣き憂う白兎に優しく手を差し伸べたのが、“大国主大神”である。国造りの神として知られる出雲の神様。実はそんな彼の地に、自身の体形に泣き憂うぽっちゃりさんたちに手を差し伸べる“新たな神”がいた──。
縁結びで有名な島根県・出雲大社。年間200万人もの参拝客が訪れる人気観光スポットだが、この日は猛威をふるった台風21号が通過した直後ということもあり、人影もまばら。玉砂利を踏みしめる音と鳥のさえずりしか聞こえない静かな境内は、歩くだけでご利益がありそうな…。
神無月のこの時期(旧暦10月)、出雲だけは神在月と呼ばれる。大国主のもとに国中の神社から神々が集っているのだから、そのパワーもきっと強大に違いない。しかし、今回の旅の目的は、別の神様に会うこと──出雲の新パワースポットともいえる、“やせる神”「痩神」詣だ。
出雲縁結び空港から車で15分ほどにある斐川中央クリニック。同院の下手公一院長こそが、これまでに約3万人の減量の手助けをしてきた「痩神」である。
下手院長のメソッドは、漢方茶と緩やかな糖質制限を組み合わせたもの。漢方茶には基礎代謝を上げて、食欲を抑える効果があるという。
そんな“やせる漢方茶”の噂を聞きつけ、数年前から美容関係者やモデルなどがはるばる出雲まで足を運ぶようになった。人気モデルの滝沢カレン(25才)もかつて同クリニックのやせる漢方茶を飲んでいたとテレビで語っている。
同クリニックの痩身術の体験者で、3か月で7.5kgの減量に成功した女性誌『美ST』の美容ライター・大山真理子さん(40才)が語る。
「会う人会う人に、“実際、どうなの? 効果あるの?”って聞かれましたね。私がやせたのを確認してから、周りの人々も続々と出雲に行き始めました(笑い)」
大山さんは3か月で漢方茶をやめ、食事制限もない生活に戻したが、リバウンドすることなく1年以上が経過しているという。
「従来の糖質制限ダイエットって、顔やデコルテラインがげっそりしてしまいがちなんですが、漢方の影響からか、やせてもハリを保ったままですし、以前より肌がきれいになったって褒められるんです。見た目もきれいにやせられるのが、40代以上にとってはありがたいダイエットですよね。友人には、婦人科系の病気の数値が劇的に改善したと喜んでいる人もいました」(大山さん)
現在、同クリニックの新規予約は10か月待ち。「痩神」のありがたい“お告げ”を聞くため、本誌・女性セブン記者(43才・中年太り激化で、現在58.6kg)が急遽、出雲へ飛んだ。