
2027年にオーストラリアで開催されるラグビーワールドカップ開幕を前に、2026年10月22日、日本代表のオフィシャルアンバサダーに任命された櫻井翔(44)が東京・丸の内で行われた就任式に登場。続いて行われたキックオフミーティングでは、2019年大会で日本中を熱狂させたラグビー人気を再燃させるべく、日本代表にエールを送った。
櫻井は小学5、6年生の頃、スクラムハーフとしてラグビーのプレー経験があることや、弟が同じくスクラムハーフとして長く競技に関わってきたこと、そして日本代表の主将を務めた廣瀬俊朗さん(45)が慶應義塾大学時代の同学年だったことなど、なにかとラグビーに縁があり、これまでも試合の中継や選手取材に数多く携わってきた。就任にあたっては、「2019年にここ丸の内でベスト8のパレードが行われ、田中史朗さん(41)が涙を流されていたことを思い出す」と語り、競技の魅力をより多くの人に届けていきたいと意気込んだ。
元日本代表が推す注目選手は現役大学生

続いて行われた第2部のトークセッションでは、櫻井のほか元日本代表の大西将太郎さん(47)、畠山健介さん(41)を迎え、2027年大会を見据えた注目選手について語り合った。
櫻井は自身の体格と重ね合わせ、スクラムハーフの齋藤直人選手(29)や藤原忍選手(27)のほか、若き主将として、齋藤選手とともにチームをけん引するワーナー・ディアンズ選手(24)にも期待を寄せた。
畠山さんは195cmのベン・ガンター選手(28)らを推し、櫻井が舌を巻くほど知識が豊富で「ラグビー博士」の異名をもつ大西さんは、現役大学生にして今年7月のイタリア戦で初キャップを獲得した伊藤龍之介選手(21・明治大)について、ずっと注目していると名前を挙げた。
2027年大会では新たなスター選手の活躍にも視線が集まりそうだ。

今年は日本ラグビーフットボール協会(JRFU)の創立100周年であることから、W杯優勝チームに授与される「ウェブ・エリス・カップ」が特別にお披露目された。優勝チームのメンバーや一部のラグビー関係者らしか直接素手で触ることができないとされる優勝杯の出現で、会場の熱気が一気に高まった。
上田晋也が南アフリカ戦で体験した「ノーサイド精神」

イベントの第3部では、日本テレビ系「男子ラグビーワールドカップ2027」のキャスター発表式が行われ、スペシャルMCの上田晋也(56)とともに、スペシャルサポーターの櫻井が再び登壇。
上田は、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの相方・有田哲平(55)とともに高校時代にラグビー部に所属していた経験があると言い、4大会連続でMCに起用。2015年大会では、日本が南アフリカを破った歴史的快挙「ブライトンの奇跡」を現地で目の当たりにした当時を振り返る場面もあった。
その日は、最初こそ会場の観客のほとんどが南アフリカを応援していたそうだが、だんだんと日本チームへの声援が大きくなっていき、ついに日本が勝利した際には、前に座っていた南アフリカのサポーターから「頑張ったな!」と手を差し出され、握手を交わしたのだそう。
「ラグビーらしい、ノーサイドの精神だった」と、11年前に思いを馳せていた。
また、オーストラリア開催の2027年大会は日本との時差が小さいこともあり、リアルタイムで観戦しやすく、さらに大きな盛り上がりが期待できるとも。櫻井も「子どもたちが見られるのは大きい」と言い、多くの人が同じ時間に日本代表を応援できる大会になると期待を寄せていた。
「2代目笑わない男」は笑顔がキュート


続いて行われたトークセッションには、ヘッドコーチのエディー・ジョーンズさん(66)と日本代表選手約30人が登壇した。その中には、2019年大会で「笑わない男」としてブレイクした稲垣啓太選手(36)に続き、「2代目笑わない男」と呼ばれる大塚壮二郎選手(22)の姿も。ところが、イベントのあいだ中、まさかのニコニコ顔が炸裂しっぱなしに。
その様子に、「このままじゃ“笑わない男”を襲名できない」と上田から突っ込まれると、「リーチ(・マイケル)さんから、マスコミに売り込む時に、“笑わない男”のほうがいいと言われて…」とあっさり内情を告白。桜井からは「むしろ“笑いやすい男”!」とぴったりなネーミングを提案されていた。
また、エディーが来場者に向けて、10月24日に行われるJRFU創立100周年記念特別試合「リポビタンDチャレンジカップ2026」のフィジー戦のチケット購入を呼びかける場面もあり、会場はさらに沸いた。
歴代日本代表のジャージーは日本ラグビーの歴史そのもの

第4部では、大正製薬によるラグビー日本代表協賛25周年と、日本ラグビーフットボール協会創立100周年を記念した特別ステージを実施。
トークイベントでは、15人制ラグビー女子日本代表の伊藤ちひろ選手(19・早稲田大)が、大学生ながら男子日本代表で10番を背負う兄・伊藤龍之介選手について「毎試合、見たことのないプレーをする。すごくかっこいい」と称える場面もあった。ちひろ選手自身も、10月24日の女子ウェールズ代表戦に22番で控え登録されており、出場すれば代表初出場となる。当日は秩父宮ラグビー場で、日本ラグビー史上初となる男女日本代表のテストマッチ同日開催が予定されており、兄妹そろっての代表戦出場に期待がかかる。
ほかにも、これまで日本ラグビーを支えてきた元日本代表選手たちが、歴代日本代表のジャージーを振り返る場面もあった。


この日、丸の内ビルディングの外壁には、大会開幕までの日数を示すカウントダウンカレンダーも設置。2019年大会から続くラグビー人気を次の世代へつなぐための一歩が、もうしっかりと踏み出されている。
撮影/小彼栄一