まつ毛ダニの原因と取り方（駆除方法）｜まつ毛エクステ派は要注意！

目がゴロゴロする、かゆくなる、乾燥する…。それは、まつ毛ダニの仕業かも…。

まつ毛1本あたり3～5匹のダニがいることも

2018年11月6日（火）、東京・表参道にある「南青山アイクリニック東京」にて、「アイシャンプーリフレッシュ新商品発表会」が開催された。イベントでは、同クリニックの理事長・戸田郁子さんや慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授、北里大学北里研究所病院眼科部長の川北哲也さんが登壇。

最近注目のまつ毛ダニに関する話題をメインに、アメリカではスキンケアの一環として一般的に行われているという、目元をきれいにする習慣「リッドハイジーン」（リッド＝目元、ハイジーン＝衛生的にする）を推奨した。

目元が不衛生な状態だと、涙の表面を覆う油脂成分を出すマイボーム線という分泌腺が詰まり、まつ毛のきわがボコボコになったり、フケが出たりするそう。そうなると、アイラインがうまく引けなくなったり、まつ毛が抜けやすくなったりするだけでなく、ドライアイや異物感や充血などの目の不快感が起こり、生活に支障をきたすような状態になることもあるとか。

そんな環境が、顔ダニの一種であるまつ毛ダニのすみかになりやすいそう。全長0.3～0.4mmと小さく、肉眼で見ることができないまつ毛ダニだけれど、保有者のまつ毛からは、1本あたり3～5匹も採取されることもある。さらに、酸化した油を好んで食べるまつ毛ダニは、皮脂が詰まったマイボーム腺の奥にも住み着く。そこでまつ毛ダニが繁殖すると、目の不調を悪化させたり、炎症を引き起こすこともあるという。

まつ毛エクステ（マツエク）をしている人は要注意！

特に、目を大きく見せるために、目の内側の粘膜までアイラインを引いたメイクをしている人や、まつ毛エクステをしている人は要注意。しっかりとクレンジングをしないとマイボーム腺に汚れが詰まりやすくなり、ダニの格好の住みかに。

中には、「アイメイクリムーバーを使っているから大丈夫」と思っている人もいるはず。しかし、化粧品メーカーから出ているクレンジングリキッドやクレンジングオイルは、あくまでもメイクを落とすためのもの。また、クレンジングオイルに含まれるオイルがマイボーム腺に詰まってしまい、先述のようなトラブルになることもあるという。

そのようなトラブルを避けるためには、蒸しタオルなどで目元を温め、マイボーム腺からの分泌脂のつまりを融解させてケアしたり、「リッドハイジーン」で目元を清潔に保ったりすることが有効とか。

アメリカでは、低刺激なベビーシャンプーやティートリーオイルをつけた綿棒で目のきわを洗浄する「リッドハイジーン」が行われているというけれど、川北さんによると「刺激が少ないといわれているとはいえ、しみるので痛い」のだそう。

病院や眼科ではなく、メイク落としのあとの”シャンプー”で退治！

この日、『アイシャンプーリフレッシュ』（95ml 2916円税込）を発表した、メディプロダクトが発売している『アイシャンプー』シリーズは、数々の眼科医や大学教授とともに開発した「リッドハイジーン」専用の洗浄剤。涙と同じ浸透圧で涙に近い弱アルカリ性の成分なので目にしみることなく、ヒアルロン酸などの保湿成分を含んでいるからまつ毛や肌にもやさしいそう。もちろんオイル不使用なので、まつ毛エクステをつけていても大丈夫。

『アイシャンプー』（60ml 1296円税込）と、まつげ美容成分を配合した『アイシャンプープロ』（60ml 1944円税込）は眼科やまつ毛サロンでも使われていて、発売から30万本以上を売り上げているヒット商品とか。

新商品の『アイシャンプーリフレッシュ』は、『アイシャンプー』にメントールをプラスして清涼感あるさわやかな使い心地に仕上げたもの。すっきりとした洗いあがりを求める人は、こちらを選んで。

いずれも、メイク落としのあとに『アイシャンプー』を2プッシュ手に取り、まつ毛の根元の汚れを落とすようにマッサージして、洗い流すだけ。洗顔はアイシャンプーの前後どちらでもOKとか。

イベントでは、「『リッドハイジーン』が、歯磨きと同じように朝晩あたり前に行う習慣になれば、目の不調やまつ毛ダニによるトラブルに悩む人も減るはず」と戸田さんもコメントしていた。

目は人の印象を左右するパーツのひとつ。いつまでも健康的な目元でいるために「リッドハイジーン」を始めてみては？

取材・文／吉田可奈

【データ】
『アイシャンプーリフレッシュ』新商品発表会
開催日：2018年11月6日（火）
http://www.eyeshampoo.com/