暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズを教えてもらうこの企画。今回は、イケアマニアで有名な整理収納アドバイザーの岡本淳生(あつみ)さんが価格にもデザインにも使い勝手にもほれ込む、イケアのネットカーテン『リル』について、おすすめの理由や使い方について教えてくれました。
カーテンで799円は”三度見”レベル!?
今回紹介するのは、イケアのカーテン『リル』。ネット状のカーテンなので、レースカーテンの役割になります。『リル』は、1枚280×250cmと大きめの白のネットカーテン1組(つまり2枚)で、なんと破格の799円(税込)。透光性のある薄手の布地は、プライバシーを守りつつ日差しを取り込めるので、窓まわりのインテリアを格段に明るく素敵に見せてくれます。
好みの長さにカットして使えるのが魅力!
リルが人気の理由はその価格の安さだけではなく、好みの長さにカットして使えるところも大いにあります。しかも縁縫いの必要がないんです。上部には通し穴が開いているので、そのままカーテンロッドに通して使えます。
「ただただシンプルなカーテンです。でもそれがいいんですよね。どんな部屋にも合います。余計な柄もなく、真っ白。レースカーテンに柄があると、ごちゃついて見えたりするので、脇役とも言えるレースカーテンはシンプルがいいと思います。メインのカーテンを引き立てて、リッチ感を漂わせてくれます」(岡本さん・以下同)
「そして驚きの安さ。カーテンで1組7999円でもお手頃ですが、桁が違います。1000円でお釣りがきます。なので、1か所につきいっぱい使ってください。使うほどにおしゃれになります」
重ね使いがおしゃれに見せるコツ!
リルはかなり薄手なので、そこは注意が必要だと、岡本さんが教えてくれました。
「リルはとにかくたくさん使ってください。というのも、1枚だと、スケスケです。見方によっては貧相です。たくさん使えばスケスケを回避できますし、たくさん使うことで、ひだがたくさんできてリッチ感が生まれ、おしゃれになります。
重ね使いというと、2重に縫製すると思ったかもしれませんが、いっぱいひだができて重なり部分ができるように、1つのレールにたくさん使うという意味です」
短めはNG、“少し長め”がおしゃれ雰囲気アップのポイント
リルは、買ってそのままだと、日本の一般的な住宅ではかなり長さがオーバーするそうです。切って使うのですが、切りっぱなしでOKなぶん、短いとおしゃれに見えないなので、“長め”に切るのがポイントだとか。
「リルは、自分で好きな長さに切って使うことができますが、切る長さって、悩みますよね。ぜひぜひ、だまされたと思って、床にしっかりつくくらいの長さに切ってください。アンニュイな雰囲気になっておしゃれになります」
「我が家では、寝室でリルを使っています。横幅180cmくらいの窓にリルを5つ(つまり10枚)使っています。それでも3995円、激安です! たっぷり使っているので、外からの視線もまったく気になりません。長さは、床に5cmほどつくように切っています。掃除のときが気になるかもしれませんが、さっと持ち上げればいいだけなので、思ったほど気になりません。しかもリル自体、洗濯機で洗えるからお手入れも簡単」
切ってもほつれないし、多少のガタガタも気にならない!
カーテンのサイズ合わせは難しいイメージですが、このリルは切りっぱなしでOKなのも人気の理由。
「切るのが本当に簡単です。薄手なので、重ねて切ってもハサミがもたつくこともなくスイスイ切れます。しかもほつれることはありません。少々ズレても、ガタついても大丈夫。たっぷり使ってひだが多い状態にすると、ガタガタもまったくわかりませんし、気にならないです。きっちり窓枠などに合わせて切りたい場合は、丁寧に切ってください」
面積の大きいカーテンがおしゃれになると部屋全体がランクアップ
レースカーテンをリルに替えてから、窓まわりの景色が好きになったと岡本さん。
「本当にかわいくて、窓辺の景色が大好きです。風が吹いてリルが揺れる様子はとっても美しいですよ。家のインテリアって、どちらかというとカーテンは後回しになりがちなエリアですが、カーテンにまで気を配り、こだわると、家全体の統一感もアップしておしゃれな雰囲気になります。インテリアの充実感や満足感も高くなり、ずっと家にいたくなります」
◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・岡本淳生さん
「家が好きになる」をテーマに、得意なインテリア・収納・DIY・マクラメを生かしてあなたの家づくりをお手伝い。片付け訪問作業をはじめ、インテリアプランニング、マクラメワークショップをメインに行っている。Instagram(https://www.instagram.com/atsumi.okamoto/)