暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、イケアマニアで知られる整理収納アドバイザーの岡本淳生(あつみ)さんが大量買いしたというタオルについて。家族が多いと毎日かなりの量を使いますが、タオルの賢い活用術も解説します。
無地タオルで揃えるとインテリアはすっきり
岡本さんが使っているのは、イケアの綿100%タオル『ヴォーグショーン』。30cm角のタオルハンカチサイズは4枚で249円(税込・以下同)、50×100cmのハンドタオルは399円、70×140cmのバスタオルは599円とかなりリーズナブル。コームドコットン素材で、細く長い繊維だけを使用しているため、丈夫で肌ざわりが柔らか。買ってから、一度水通しすると、吸水性が高いことを実感できるといいます。
小技の効いたデザインなら安さを感じさせない!
ヴォーグショーンが人気の理由は、タオルハンカチサイズなら1枚約62円という、その価格の安さもありますが、デザイン性の高さもあるようです。
「我が家は5人家族なので、タオルはかなりの量を使います。にぎやかな柄物より、無地ですっきりさせたいので、タオルは無地派。その点、ヴォーグショーンは無地ですが、実は、タオルの1/2にはストライプの折り模様が施されています。この小技がけっこう効いていて、“安いタオル”感がありません。カラーはどれも落ち着いたトーンなので、どれを選んでも、インテリアにマッチします」(岡本さん・以下同)
色とサイズが豊富なら場所や用途で使い分けできる
7色展開でベーシックな白からシックなダークグレー、グレーターコイズなどおしゃれな色もそろいます。この色展開を利用して使い分けをしているという岡本さん。
「我が家では、顔用と体用で使うサイズを分けています。同じ色だと、しまうときに混在したり、使うときに迷ったりするので、カラーを分けると便利。ヴォーグショーンは7色展開と豊富なので色分けできるのも便利。色が豊富なタオルなら用途や場所で使い分けできます」
ループ付きタオルは“かけられる”のが便利!
ループ付きで、タオル掛けがない場所でもS字フックなどにかけられるため、便利だと言います。
「ループ付きなので、フックに掛けて使うこともできます。タオルフォルダーがない場所でもS字フックや、ひっかけるところがあれば掛けておけるのでその点が便利です。冷蔵庫に吸盤タイプのフックをつけてそこに掛けておいたりもできます」
あえて「薄めのタオル」が実用的な理由
生地が薄めである点も魅力的だと、岡本さんが教えてくれました。商品説明にも、「中くらいの厚さ(400g/平方メートル)」と表記されています。
「実はヴォーグショーンを選んだ一番の理由は、薄さ。厚みのある高級タオルが気持ちよいのは知っていますが、あえてあの薄めが実用的なんです。それは、『1人1枚使い切りルール』を実行しているからです。タオルが濡れていないと、使い続けがちですよね。そうすると、数人で同じタオルを共用することになります。
家族だと、共用することに抵抗はないのですが、病気の感染予防や防止といった面から、最近では『1人1枚使い切り』にしています。このタオルのように、1人で使ってちょうど湿る、ちょうどいい薄さのものなら、ためらうことなく、洗濯機へインできます。薄めなら乾きも早く、家事時短に役立ちます」
タオル選びの参考にしてはいかがでしょうか。
◆教えてくれたのは:整理収納アドバイザー・岡本淳生さん
「家が好きになる」をテーマに、得意なインテリア・収納・DIY・マクラメを生かしてあなたの家づくりをお手伝い。片付け訪問作業をはじめ、インテリアプランニング、マクラメワークショップをメインに行っている。岡本さんのInstagram