なかなか家を片付ける時間がない、片付けをしっかりやっているはずなのにすぐ部屋が散らかってしまう、という人は片付けに対するハードルが高すぎるのかもしれません。そこで、インスタグラムのフォロワー数11万人超えの整理収納アドバイザー・kayokoさんが行き着いた考え方について、著書『暮らしが整う「片付けない」片付け』(アスコム)から学びます。
暮らしやすい家は邪魔なものがない家
もともと部屋を片付けるのが苦手だったkayokoさんは、マイホームを持つことをきっかけに生活系のインスタグラムを見始めて、整理収納に目覚めたそうです。
いろんな写真を見て、素敵な暮らしのためには立派な設備やおしゃれなモノではなく、むしろ邪魔なモノがないことが重要であるということに気づきます。
整理収納の基本を守るのはハードルが高い?
しかし、「余計なモノを処分する整理」「モノの定位置を決める収納」という整理収納の基本自体、ハードルが高すぎて挫折している人も多いとkayokoさん。
「余計なモノは処分したほうがいい、とわかっていても捨てられない…」「定位置を決める、と言われても具体的にどうすればいいのかわからないし大変そう…」そんなハードルを越えた、kayokoさんの整理収納のコツとはどんなものなのでしょうか?。
きっかけをキャッチすること
日々の生活の中でのイライラやモヤモヤ、なんとなく引っかかったり、嫌だと感じたりした小さな「暮らしにくさ」をキャッチしてひとつずつ改善していくことが、素敵な生活につながっていきます。
「こうすれば理想的」にとらわれない!整理収納3つのポイント
「こうするのが理想的」という思い込みにとらわれず、kayokoさんは「最低限これで整う」というズボラなやり方を提案します。整理収納のハードルを下げるkayokoさんの考え方には3つのポイントがあります。
その1「使っているもの」と「使っていないもの」に分ける
整理収納の目的は捨てることではなく、暮らしを快適にすることです。
「捨てることがストレスになったり、そこで手が止まったり、悩んであとあと後悔するくらいなら『捨てない』という選択肢もあります」(kayokoさん・以下同)
まず、「今使っているモノ」「毎日もしくは定期的に使うモノ」「次に使うことが具体的にわかっているモノ」を、必要最低限の個数に絞って普段生活するエリアに置きましょう。
それ以外の今の暮らしや自分に必要ないモノは、捨てるか、あまり使っていない部屋の押し入れなどにしまっておけば、ものであふれていた生活スペースが使いやすくなり、スッキリ整います。
「大好きなモノ、大切に思うモノ、高かったモノこそ、ぜひ普段使いにしましょう。そうでないモノは思い切って処分するか、生活エリアの外へ」
好きなモノを“持っている”ではなく、好きなモノを使う暮らしこそ、好きなモノに囲まれた暮らしといえると kayokoさんはいいます。