
世界的にSDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれる中、ファッション界でもサスティナブルな取り組みが広がっています。そこで、注目したいのが皇后雅子さまのファッション。雅子さまはひとつのお召し物を大切にされ、何十年もお召しになっているものがいくつもあります。中でも、雅子さまがご公務などで何度もお召しになっている、胸元のカットが印象的なロイヤルブルーのスーツをご存知でしょうか。今回は、長年愛用されているロイヤルブルーのスーツファッションを振り返ります。
スカーフで作った大きめリボンでドレスアップ
約26年前、1996年10月に行われた「全国育樹祭」に出席されたときには、スカーフを合わせられ洗練されたコーディネートでした。

白地にスーツと同じロイヤルブルーを含んだ水彩タッチのスカーフを、リボン結びで合わせられるというおしゃれ上級者なコーディネート。目線を上に集めて、自然とスタイルアップが叶う装いに。顔周りは明るく華やかに見せつつ、小物は黒で引き締め、甘辛バランスの取れたコーディネートになっています。
ハイネックのレースブラウスでエレガントに
1998年3月に、フェリペスペイン皇太子(当時)をお出迎えになった際は、インナーにレースのハイネックブラウスをお召しに。

鮮やかなロイヤルブルーのスーツは、シャープな印象ですが、インに甘めのレースのトップスを合わせることで、辛さが中和され、女性らしい雰囲気になります。また、ロイヤルブルー×ホワイトのカラーのコントラストが、とてもさわやか。レースのブラウスはハイネックという珍しいデザインで、ともすれば幼く見えてしまうレースのブラウスでも大人っぽいテイストに仕上がっています。
帽子もプラスし、白×ロイヤルブルーのツートーンコーデに
2018年11月の「全国育樹祭」でもお召しになっていました。スーツは胸元のカットが印象的ですが、さらに帽子をプラスされることで、目線がぐっと上に行き、スタイルアップが叶います。





帽子やグローブ、バッグにも白を取り入れ、白配分をしっかり取ることで、爽やかな雰囲気のコーディネートに。白とブルーとのコントラストがはっきりしていて、ぼやけずにシャープな印象になっています。
白のボウタイブラウスで立体的なコーディネートに
2020年2月、「世界らん展2020」では、白のボウタイブラウスを合わせたコーディネートでお出ましになった雅子さま。



ロイヤルブルーのスーツに白シャツを合わせることで、顔周りがより明るい印象に。シンプルなデザインではなく、ボウタイのようなデザインのインナーを取り入れることで、コーディネート全体に立体感が生まれます。白シャツは、それだけで清潔感があり、きちんと感を醸し出してくれるので、トレンドのカラーボトムに合わせても上品さをキープできます。また、ネイビーの小物を合わせることで、知的な雰囲気をプラス。ロイヤルブルーの派手さもほどよくセーブされます。
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