炊飯器はもはや、お米を炊くだけのものではないんです。炊飯器を使えば、時間のかかる煮込み料理も短時間&ほったらかしで完成します。ご飯とおかずを一度に作る方法を考案した、5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵さんの著書『炊飯器で一発定食』(学研プラス)に掲載されているおかずレシピを試したら、炊飯器調理の魅力を感じられるはずです。
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炊飯器調理なら目を離していてもおいしい料理が完成!
煮込み料理はただでさえ時間がかかるうえに、火から目が離せなかったり、おいしく作るのが難しかったりして、敬遠しがち…。そんな人でも炊飯器なら、材料を入れてスイッチを押すだけで失敗なしで作ることができます。
火を使わないので、煮込んでいる間は自由に過ごすことができますし、ちょっとしたお出かけ前にタイマーをセットしておけば、帰宅に合わせて料理を完成させることもできます。
炊飯器なら簡単にやわらか「牛すじ煮込み」レシピ
下茹でも煮込みも炊飯器におまかせでOK! おかゆモードを活用して、2段階で炊くことで、何日も煮込んだかのような理想の煮込みが完成します。
《材料》(4人分)
牛すじ…500g 糸こんにゃく…1パック 大根(いちょう切り)…1/3本 ねぎの青い部分…1本分 しょうが(薄切り)…2かけ分 にんにく(潰す)…2かけ
【A】しょうゆ、みりん…各120ml
《作り方》
【1】牛すじは大きめの一口に切る。糸こんにゃくは長ければ切る。
【2】炊飯器に牛すじ、ねぎ、しょうが、にんにくを入れ、水を5の目盛りまで入れておかゆモードで炊く。
【3】煮汁をひたひた程度まで捨て、【A】、糸こんにゃく、大根を加えて、おかゆモードで再び炊く。肉が硬ければ、様子を見ながら再度炊飯する。
【4】器に盛り、好みで刻みねぎと七味唐辛子を振る。
寝かせなくてもOK!味染み「おでん」レシピ
煮込まなくても味がよく染みるのが炊飯器調理のメリット! はんぺんやちくわぶ、ソーセージなど好きな具材を入れて、あとは炊飯器におまかせできるのがうれしいレシピです。
《材料》(2人分)
大根…1/8本 こんにゃく…1/2枚 ちくわ…1本 厚揚げ…1/2枚 ゆで卵…2個 もち巾着…2個 結び昆布…4個 結び白滝…2個
【A】水…500ml 和風顆粒だし、しょうゆ…各大さじ2 みりん…大さじ1 塩…少々
ねりがらし…適量
《作り方》
【1】大根は2~3cmの輪切りに、こんにゃく、ちくわ、厚揚げは食べやすい大きさに切る。
【2】炊飯器に具材、【A】を入れて、普通モードで炊く。
【3】器に盛って、ねりがらしを添える。
◆教えてくれたのは:5ツ星お米マイスター・澁谷梨絵さん
しぶや・りえ。5ツ星お米マイスター、株式会社シブヤ代表。日本で唯一、穀物の6大プロフェッショナル資格を持つ女性米屋。米や雑穀を販売する「米処 結米屋(ゆめや)」、釜炊きご飯と手作り惣菜の店「和デリ」を展開している。公演活動やメディアへの露出も多数。雑穀エキスパート、ごはんソムリエ、薬膳インストラクター、雑穀マイスター、発酵食スペシャリストの資格をもつ。https://s-d-m.jp/talents/shibuya-rie/