旅の前後、東京観光にもおすすめ!フランス発「メルキュール東京羽田エアポート」
フランス・パリを拠点とするホスピタリティグループ・アコーが手掛けるホテルブランド「メルキュール」。60か国以上に展開するメルキュールは、土地の魅力を食・デザインを通じて感じ取れるのが特徴。4月1日には、アッパークラスのグランドメルキュールを含めた、23軒が全国に一斉開業するとあって、日本でも一気に目にすることが増えそうです。
そんなメルキュールホテルで、私がおすすめするのが、2023年11月に開業した「メルキュール東京羽田エアポート」。羽田空港とホテル間は無料のシャトルバスが運行しているので荷物があっても楽々アクセス。旅の前後泊での利用はもちろん、実は東京の観光の拠点としてもおすすめです。最寄駅の京急空港線の「大鳥居」駅までは徒歩4分。そこから品川駅までは特急で13分なので、都内の観光にも便利です。羽田空港に到着したら、まずは重たい荷物をホテルに預けて、身軽に観光を楽しんじゃいましょう。
日本のメルキュールホテルはリブランドしたものが多いのですが、こちらは一から設計をしており、メルキュールの世界観が忠実に再現されています。
館内に一歩はいると、吹き抜けの象徴的な空間が広がります。日本の伝統的な手工芸とメルキュールらしいカラーやスタイルが見事にコラボ。アートで上質な空間に身を投じると非日常へのスイッチが入ります。
フロントのある1階には、茶室をイメージしたという天井に続く組子が美しいユニークなスタイルのバー、その奥にはレストラン「ブラッスリーサンヴォレ」があり、バーやレストランは外来の利用もOK。フランス・パリが拠点のアコーグループは、お食事がおいしいことでも評判です。
ブラッスリーサンヴォレではこだわりの朝食ビュッフェのほか、夕食はアラカルトに加えて、3月11日からはコース料理も提供。「ホテルでディナー」というと敷居が高いですが、店名にブラッスリーとあるとおり、手軽に利用できて価格も良心的。それでいながら素材を生かしたフレンチのお味は格別とあって、女子会やデートでの利用におすすめ。また訪日観光客やビジネス利用の外国人のかたも多く海外気分も味わえます。
ホテルは、地域の歩んできた歴史に、未来を融合させる「東京エクレクティク」がテーマ。客室のコンセプトは「トラベル」とあって、窓からは離発着する飛行機の様子も見えて旅気分が高まります。室内にあるアートは、ホテルのある大田区の地場産業にちなんで、鉄板やパンチングメタルなどを利用し、描かれているモチーフは上空から見た羽田空港。細やかなところに旅のワクワク感が詰まっています。
2階にある宿泊者専用ラウンジホテルも必見です。ヨーロッパのクラシカルな雰囲気が漂うフォトジェニックな空間ですが、実はラウンジのテーマは漫画やゲームなどの「サブカルチャー」。
ホテルがある場所は、もともとゲーム機で有名な「セガ」の本社があった場所。その歴史にちなんでいるといい、壁面にはゲーム機や家電などの本物が石膏で固められたアートも!「懐かしい」と会話も弾ませる宿泊者も多いといいます。
空港に近いけれど直結ではないという立地のため、都内の主要ターミナルに近いホテルと比較するとお値段もリーズナブル。それでいて館内はフランス発のメルキュールの世界観が満載で、客室の広さも約23.8平米~とゆったり。優雅な気分に浸れます。
■メルキュール東京羽田エアポート https://www.mercure-tokyo-haneda-airport.com/
執筆時の客室料金目安:(4月平日)ルームチャージで1室1万6000円(税込・サ無)~、別途東京都の宿泊税
いかがでしたか? 新しい海外のホテルブランドも続々日本に登場しています。自分好みのホテルを探し、泊まるだけで、日本にいながら海外旅行の気分を味わえますよ。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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