1980年代にアイドルとして活躍した女優の立花理佐さん(52歳)が昨年11月、自身のブログで直腸がんの手術を受けていたことを告白し大きな反響を呼んだ。順調に回復し、3年以上経ったいまも再発はないという立花さんが、がんの告知を受けたときの心境や、それに至る後悔について語った。
直腸がんだと診断されて「死んじゃうんですか?」と
昨年11月、立花さんは直腸がんと診断されて、2020年10月に腸、子宮、卵巣などの摘出手術を受けたことをオフィシャルブログで告白した。そもそも、体の異変を感じたのは2020年の春頃。新型コロナウイルスの感染が拡大し始めている頃だった。
「初めの変化は、トイレが近くなったかな? くらいでした。それから下腹部の痛みがどんどん増していたのですが、我慢していたんです。コロナ禍だったので医療機関にはなるべく行かないほうがいいと思ったのと、過去に痔の経験があったので、今回も同じだと思ったから。実際に痔の薬で痛みが和らいだのですが……」
がんだと告げられ…
いよいよ痔の薬も鎮痛薬も効かなくなり、夫に諭されて重い腰をあげて病院で検査を受けた。後日、検査結果を聞きに行くと、がんだと告げられた。
「私は冷静に、なんだか他人事のように先生の説明を聞いていました。実感がわかなかったし、まだがんのステージがわからなかったこともあります。“私、死んじゃうんですか?”と聞いたら、先生に“なに言ってるの!”と叱られました。
車で待っていた旦那さんに“がんだって”と報告。その後はお互いに口を開かなかったのですが、だんだん我慢していた涙が溢れてきて……。旦那さんは気づかないふりをしてくれました」
コロナ禍での入院では毎日泣いていた
改めて別の病院で数日間、精密検査を受けた立花さんは、今度は家族と一緒に来院するように医師に言われる。
「旦那さんと話を聞いたのですが、私は内容をほとんど覚えていません。手術が一番確実ですと言われたのですが、そんなに大変なことになってない、ちょっと取ればいいんでしょ、みたいな気持ちだったんです。そう思いたかったのかもしれません」
ステージⅢBの直腸がんだった。
「先生からは、放射線と錠剤の抗がん剤治療を提案されました。5月にがんが見つかってから、3か月くらいはその治療をしていたと思います。
放射線治療の初期は痛くもなんともないのですが、回数を重ねるとお尻がただれて、壁を叩いちゃうくらい痛くてトイレが恐怖でした。家族がびっくりしてたかも(笑い)。放射線をやめたら治ったので、ほっとしました」
腹腔鏡手術で臓器を摘出
その治療でがんはかなり小さくなったものの残っていたため、10月に腹腔鏡下手術を受けた。ブログで明かしたように腸とその周辺の臓器を摘出した。
「1か月入院したのですが、コロナ禍だったので旦那さんや長男(高校生)とはほとんど面会できず、毎日泣いていました」
2000年に結婚した、飲食店経営で元モデルの松永信之さんとは、今でもおしどり夫婦だ。
「出会いは、私の21歳のお誕生日会に友達が旦那さんを連れてきてくれたこと。私の一目ぼれでした。それから毎日私から連絡して、1年ほど経ってやっと付き合ってもらいました。でも、なかなか結婚してくれなくて(笑い)。
交際して7年ほど経った頃、私の母ががんだとわかって、一緒に大阪までお見舞いに行ったんです。その時に急に母に“お母さん、結婚していいですか?”って。まだプロポーズされていなかったのでびっくりしました」