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《かつてはギャンブルで浪費》50歳にして青木さやかが目覚めた“お金のマナー”、考え始めるきっかけとなった後輩の言葉

青木さやか
お金に対する意識の変化を語った青木さやかさん
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40代最後の失恋をメインに自身の経験を赤裸々につづった『50歳。はじまりの音しか聞こえない: 青木さやかの「反省道」』(世界文化社)を上梓した、タレントで作家の青木さやかさん(50歳)。本書には、お金にルーズだったという青木さんが、20年の付き合いになる税理士と初めてお金の話をしたというエピソードも掲載されています。執筆後の青木さんにはどんな変化があったのでしょうか。インタビューで、その後のお金との向き合い方についてお話ししてもらいました。

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いかにお金を使っているのか自覚し始めている段階

「お金についてきちんと考えたい」と、税理士さんと話したという青木さん。本書の「独り身オンナの『お金』のマナー」と題された章では、今後への意気込みが語られていましたが、お金に対するモチベーションは現在も続いているのでしょうか。

「先生に言われたように、クレジットカードをあまり使わなくなりました。クレジットカードを使わない生活をしていると、お財布にお金がなくなる度に何回もキャッシュコーナーに行くので、すごくお金を使っているんだなということがよくわかるようになりました。なので今は、いかにお金を使っているのかという自覚をし始めている段階ですね」(青木さん・以下同)

そもそも青木さんがお金について意識するようになったのは、後輩からのひと言がきっかけだったといいます。

「ある後輩から、『僕に毎回おごってますけど、僕は青木さんよりずっと資産がありますからね』って言われたんですよ。なんだよ!と思ったんですけど、言われてみれば確かにそうだなって(笑い)。それで、現実的にお金のことを考えるようになりました」

青木さやか
後輩のひと言でお金に対する意識が変わったという
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さらに、かつては自分の貯蓄を把握せず、パチンコや麻雀に通い、消費者金融を利用していたこともあるという青木さんですが、結婚や離婚、両親の死、娘の進学などライフステージの変化も、お金のことを考えるようになった大きな理由。

「私にはもう両親がいないので、親が死んだときにいただけるお金はありません。そこで、お金を手にするには、結婚するか、働き続けるかしかない。貯蓄があまりないので、娘の教育費を払っていくためには、相当毎月稼がないといけないんです。今までたくさん稼いできていたはずなのに貯蓄があまりないなんて、魔法みたいな話だと思うんですが、それくらい意識せずにお金を使ってきてしまった、ということに初めて気がついたわけです」

貯蓄があると、きっと心に余裕ができる

今はまだ、お金をどのくらい使っているかという実感が出てきたところで、変わったといえるようになるのはこれから、という青木さんですが、貯蓄に対しての意欲は高まってきているようです。

青木さやか
「貯蓄があると、きっと心に余裕ができる」と語る
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「新NISAも始まるし、投資でお金を増やす、みたいなことも考えなきゃ、と思いながら、先延ばしにしてしまっている人も多いと思うんですが、私も今ちょっと勉強してるところです。読者のかたも、私よりお金のリテラシーのレベルが低い人ってあまりいないと思いますけど、一緒に頑張っていきましょうか、と。貯蓄があると、きっと心に余裕ができますよね」

自分の人生の長さは誰にもわからない中で、お金の使い方を選択するのは「賭けのようなもの」と話す青木さんですが、お金がない不安にギスギスすることなく前向きなスタンスでいるようです。

「自分があと20年生きますというようなことが分かっていればいいんですが、残り50年かもしれないし5年かもしれない。そこだけは本当に誰もわからないので、お金をどういう風に配分をするのかとか、どういう風に楽しんでいくのかっていうのは、なかなか難しいことだと思います。そこで未来を考えると心配にはなりますけど、でも、断捨離を通して学んだ“今の自分”だけに集中すると、楽しい始まりの音しか聞こえないなって、思ったりしていますね」

◆タレント・女優・青木さやかさん

青木さやか
タレント、作家として活躍する青木さやかさん
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1973年3月27日生まれ。愛知県出身。タレント・俳優・エッセイスト。大学卒業後、フリーアナウンサーを経てタレントになり、「どこ見てんのよ!」のネタでブレイク。2007年に結婚、2010年に出産、2012年に離婚。現在はバラエティー番組やドラマ、舞台などで活躍し、動物保護活動にも力を注いでいる。著書に『母』(中央公論新社)、『厄介なオンナ』(大和書房)、『母が嫌いだったわたしが母になった(KADOKAWA)など。最新著は『50歳。はじまりの音しか聞こえない: 青木さやかの「反省道」』(世界文化社)。https://twitter.com/aokisayaka0327

撮影/黒石あみ

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