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《猛暑の味方》選択肢が増えた「コードレス扇風機」どう選ぶと賢いか?チェックポイントを家電ライターに聞く

3DCGで描かれた扇風機のイラスト
最近ではコードレスで使える扇風機が続々登場(Ph/イメージマート)
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扇風機といえば、電源コードをコンセントに差して使うリビングファンが広く知られている。そんな中、最近ではコードレスで使える扇風機が続々登場。その種類は多岐にわたり、選択肢が増えてきている。家電ライターの田中真紀子さんに、コードレス扇風機の選び方を教えてもらった。

多様化するコードレス扇風機

コードレス扇風機といえば、どんな形状の扇風機を思い浮かべるだろうか。田中さんによると、今はサイズも形状も多岐にわたるという。

バルミューダ『The GreenFan』がある書斎
バルミューダ『The GreenFan』は別売りのバッテリー&ドック(1万780円)を使うことで、コードレス扇風機としても使える
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シロカ『ANDONFAN』が置いてあるリビングのテーブル
シロカ『ANDONFAN』は、コードレスでは4.5時間の満充電で最大30時間稼働
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「『コードレス扇風機』として認知度が高いのは、コンパクトなハンディファンかもしれませんね。いまや夏のお出かけの必須アイテムになっていますが、人気になってきたのは2018年ごろです。

最近は、首掛けタイプを始め、衣服の襟や傘につけるタイプ、卓上に置けるタイプ、さらに冷却プレートを搭載したタイプも登場するなど、コードレス扇風機は進化を続けているジャンルです。

ほか、ハンディファンより少し大きめの卓上ファン(小型扇風機)もコードレスタイプが増えています。これらは卓上に置いて使うものもあれば、扉などにクリップでとめて上から送風する使い方ができるものも。また従来からある床に置いて使うタイプのリビングファンにも、メジャーではないものの、コードレスとして使えるタイプが登場してきています」(田中さん・以下同)

洗面所やキッチン、屋外でも…使用シーンはさまざま

コードレス扇風機のメリットといえば、やはり場所を選ばず使えること。

シロカ『ANDONFAN』を屋外でスマホとつないで充電している様子
シロカ『ANDONFAN』は、雨や砂ボコリに強くアウトドアでも使える
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バルミューダ『The GreenFan』がある寝室
バルミューダ『The GreenFan』は、省エネ性能と静音性に優れたDCモーターを扇風機で初めて搭載
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「コード付きはコードがコンセントに届く範囲でしか使えませんが、コードレスなら、自分がいる場所に移動して使うことができます。例えばリビングで使った後、夕食の支度でキッチンに行く時に一緒に運んだり、屋根のあるバルコニーやテラスで使ったりするのもいいですね。また防塵・防滴タイプなら、キャンプなどアウトドアに持っていくこともできます」

コードレス扇風機を選ぶ際の注意点

では、コードレス扇風機を選ぶ際、チェックするポイントがあるとしたら何か。

バルミューダの扇風機
バルミューダ『The GreenFan』は、コードレスとしては、約8時間の満充電で最大20時間稼働。写真はショートサイズ
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「コードレスタイプにはバッテリーが搭載されているため、コード付きに比べて重くなる傾向にあります。どこでも持ち運んで使えるからこそ、手軽に持ち運べるかは要チェックです。また当たり前ですが、強運転をすると運転できる時間が短くなりますので、充電切れに注意する必要があります。

ハンディファンに関しては、近年性能が上がっているため、風量が物足りないということは減ってきました。ただしモノによって充電時間や運転時間が大きく異なりますので、購入時はスペックをしっかりチェックしましょう。

また粗悪なバッテリーを搭載したものは衝撃で発火することがありますので、インターネットでの購入時や価格が安いものにはご用心。ほか、バッテリー搭載家電全般でいえることとして、廃棄の際に一般ゴミとして捨ててしまうと、発火や爆発の危険があります。必ず自治体の指示に従って処分しましょう」

最後に、田中さんが今注目しているコードレス扇風機を教えていただいた。どちらもリビングファンや卓上ファンとして日常的に使えるタイプだ。

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