昨年10月から月1回、兵庫県多可町のケーブルテレビ「たかテレビ」でキャスターを務めている“ふーみん”こと松村二美さん(77才)。ふるさと納税100万円の返礼品「1年間キャスター券」で新米キャスターになった彼女は、月一で千葉県いすみ市から多可町まで時間をかけて収録に向かい、その元気と明るさで多可町の人々を魅了している。そんな彼女の元気の源とは?
1年間のキャスター生活で交流の輪がさらに広がった
ふーみんさんは、8月3日に77才(喜寿)になった。4人の娘はすでに独立し、いまは夫の哲夫さんと自家農園でブルーベリーやキウイフルーツ、野菜などを栽培しながら暮らしている。
気力・体力・活力を維持し、元気でいるための食事の基本は「キャベツファースト」だ。
「キャベツのせん切りサラダを朝昼晩、最初に食べるようにしています。朝食はヨーグルトと3種類のフルーツ、ゆで卵がお決まりメニュー。サラダにはピーマンやパプリカ、しその葉、大根を加えることもあります。主人はレンチンしカサを減らしますが、私はパリパリと食べるのが好き!
この食事を続けていれば、毎朝きちんとお支払い(快便)ができます。やっぱり腸内環境って大事ですね!」(ふーみんさん・以下同)
ライフワークにしているのが、近くの小学校や福祉施設での朗読ボランティア。朗読するのは、教師時代の出来事をまとめた自著『学級愉快』だ。
「たかテレビでも、『朗読の部屋』というコーナーを作ってもらいました。51才の若さで亡くなった教え子が、私の本を世に広めるのが夢だと言ってくれていたので、これがきっかけの1つになればと思って。YouTubeでも見られるみたいで、孫たちから見たと報告がありました」
1年間のキャスター生活は、テレビや雑誌に取り上げられたため、交流の輪がさらに広がったという。
「昔の教え子から連絡が多数あり、多可町以外にも反響があってうれしい驚きです。お手紙やメールがくるので、会いたい人がどんどん増えてます。
この1年、直線距離で約500kmも離れた多可町に月1回通うことができたから、10月には利尻島で10回目の鮭釣り、来年は2回目の世界一周クルーズに行きたいと思ってます。そこでまた、新たな出会いと挑戦ができるかも」
ふーみんさんはそう微笑んだ。
パワー全開!ふーみんさんの5つの元気の源
【1】母・鈴子さんは百寿、ふーみんさんは喜寿のご長寿家族
8月8日に百寿を迎えた鈴子さんを囲んで、ふーみんさん夫妻と娘たちの家族、総勢15名でお祝い。鈴子さんは、施設入所後初の外出&外泊。好きな寿司を堪能しながら、大きくなったひ孫たちとの会話を楽しんだ。
【2】自家農園には色とりどりの果物が
ブルーベリーの収穫はいまが最盛期。著書(下写真参照)の読者に返礼品として送ることも。朝食は夜のうちに用意しておく。ヨーグルトは明治『R-1』がお気に入り。
【3】著書『学級愉快』の朗読 ボランティアでも活躍中
教師時代の児童や保護者などとの出来事をユーモラスかつ、涙あふれる感動作にまとめた『学級愉快』4集はふーみんさんの力作。「すべてがリアルな実話。児童たちは朗読を食い入るように聞いてくれます」。
【4】奈良県山添村の村長がキャスター収録を激励
ふーみんさんの最初の赴任地、春日小学校(奈良県山添村)の教え子だった山添村の村長・野村栄作さんが収録を激励。
【5】52年前の教え子との交流復活!
キャスターを始めたことで教え子たちと久しぶりに再会。右から平井紀子さん、ふーみんさん、政家睦さん、萩原盟子さん。3人のうち2人が教員に。
取材・文/山下和恵 撮影/奥田珠貴
※女性セブン2024年9月12日号
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