2024年9月9日、天皇皇后両陛下と長女・愛子さまはご家族そろって、東京都千代田区の東京ステーションギャラリーをご訪問。20世紀後半のベルギーを代表する芸術家ジャン=ミッシェル・フォロンの作品展を鑑賞された。会場に展示された約230点の彫刻や絵画などを丁寧に見て回られた。皇后雅子さまは、白のパンツスーツに赤系のストールをプラスした装いだった。
パンツスーツのワントーンコーデ+ストールの秋コーデは雅子さまのお気に入り
今回、雅子さまは、少しくすんだ白のパンツスーツに赤が入ったペイズリー柄のストールを首からかけた。長めのストールがエレガントさを増し、赤が全体のアクセントとしてコーデに華を添えていた。
オフホワイトのパンツスーツをツヤ感スカーフでエレガントに昇華
雅子さまは、白系のパンツスーツにストールやスカーフをプラスしたコーデはこれまでも何度も披露されてきた。2003年11月、天皇陛下(当時は皇太子)と、まもなく2歳を迎える愛子さまと過ごされる愛らしいファミリーショットでもパンツスーツにスカーフをお召しになっていた。
雅子さまは、オフホワイトのパンツスーツに、グリーンやマスタード、赤などがはいった秋らしさを感じさせる明るい色のスカーフをプラス。首周りスッキリのショートヘアに、存在感のあるイヤリングやスカーフの効果で、顔周りは明るく華やかに。かっちりマニッシュなパンツスーツもツヤのあるスカーフが、女性らしく柔らかい印象だった。
ふんわりとしたストールでコーデに奥行きとエレガントさをプラス
2017年9月に奈良を訪問された際は、オフホワイトのパンツスーツに透け感のあるストールをお召しになっていた雅子さま。
ややマニッシュなパンツスーツは、柔らかい印象を与えるオフホワイト。さらに柔らかさを感じられる素材のストールを合わせることで、優雅で女性らしいたたずまいにまとまる。パールのアクセサリーも見え隠れし、スカーフはほんのりとはいった光沢感と相まって、優美な雰囲気。また、立体感のあるストールをまとうことで、ワンカラーのコーデに奥行きが出て、メリハリも生まれる。
柔らかい素材の白ストールでパンツスタイルでも女性らしさをキープ
2019年9月、新潟での「国民文化祭」にご出席の雅子さまは、白のワンカラースタイル。秋になると活躍するストールも同色でそろえていた。
センタープレス加工のはいったパンツとストールのIラインでスタイルアップ(2019年9月16日、写真/JMPA)
カフスの折り返しデザインがこなれ感を演出(2019年9月16日、写真/JMPA)
パンプスは同系色の異素材ミックスでおしゃれ度を底上げ(2019年9月16日、写真/JMPA)
膨張色でもある白も、縦のラインが強調されるパンツスーツにすることで、縦のラインが強調されスタイルアップが可能。さらに雅子さまのように、ストールをかけ、長く垂らすことで、よりIラインが際立ち、スラリとした印象にまとまる。パンツのセンタープレス効果も美脚効果バツグンだ。
2024年7月17日、天皇皇后両陛下は、「第10回太平洋・島サミット」出席のため来日中の太平洋諸国の首脳らを皇居・宮殿に招いたお茶会を催された。皇后雅子さまは和装で出席された。
天皇皇后両陛下、お茶会で首脳夫妻らと英語でご歓談
お茶会には、パラオやサモアなど14の国や地域の首脳夫妻らが参加。天皇陛下は英語であいさつされ、「日本と太平洋島しょ国・地域との友好親善と協力関係がさらに発展していくことを期待しています」と述べた。その後も天皇陛下と雅子さまは英語で各首脳夫妻らと歓談された。
海を連想させるブルーの着物、ネクタイでお出迎えする天皇皇后両陛下
この日は、天皇陛下は濃紺のスーツに、海を思わせるような深い青色のネクタイをお召しに。雅子さまは、鮮やかな波が描かれたペールブルーグリーンの着物をお召しだった。どちらもブルーがアクセントカラーの爽やかな配色のコーディネート。暑さが厳しくなってきた日本での開催で、少しでも涼んでもらおうという配慮から選ばれたのかもしれない。
雅子さまは、帯が白で、ブルー系×白の爽やか配色だった。模様といい、配色といい、涼やかで清らかな雰囲気ただよう和装からは、雅子さまのおもてなしの心がにじみ出ていた。