朝晩はやっと暑さが落ち着きを見せてきて、そろそろ秋ファッションにシフトしていきたいところ。そこで、皇后雅子さまの秋のグリーンファッションをチェック。秋らしさを底上げする素材や色の合わせ方に注目したい。
鮮やかなグリーンの膝丈コートでリラクシーなパンツを昇華
1994年11月にサウジアラビアを訪問された際は、鮮やかなグリーンにネイビーの刺繍でパイピングが施されたジャケットをお召しになっていた。
ボトムはゆとりのあるパンツのようだが、靴やクラッチバッグなどエレガントな小物使いで上品な着こなしに着地。グリーンのコートは、サイドに深いスリットがはいっていて、パンツスタイルでものっペりせず、メリハリのあるスタイルに。グリーンにネイビーを合わせることで、落ち着いた知的な雰囲気にまとまっている。砂漠ではパンツやブーツは黒に替え、ストールはネイビーをセレクト。グリーン×ネイビーの帽子もかぶられ、大人カジュアルな雰囲気もプラスされている。
モスグリーンのセットアップにグリーンのインナーを合わせた上級コーデ
1995年10月、第31回全国身体障害者スポーツ大会にご出席の雅子さまはインナーもグリーンでそろえた秋色ファッションだった。
モスグリーンのセットアップは、ジャケットからスカートにつながるように左側にだけ小さな金色のボタンが並んでいる。インナーはセットアップと同じグリーンだが、光沢感のある生地のボウタイブラウスでさり気なくエレガントさを加算。靴やバッグはブラウンでまとめられ、秋らしさが満点のコーディネートだ。
襟やカフスの立体感がアップして奥行きのあるコーディネートに
1996年11月の「青少年育成国民運動発足30周年」記念式典に出席された際にお召しになったアンサンブルは、襟やカフスにベルベット素材があしらわれたデザイン。
ベルベット素材の大きめの襟は、それだけで顔周りに華やぎを与えてくれるデザイン。襟とカフスの素材感で、深みが出て、より洗練された印象になる。重たくなりがちなベルベット素材も、白やツヤ感のあるアクセサリーやブローチを合わせることで、明るい雰囲気にまとまっている。
ベロア素材のワンピースにゴールドのチェーンバッグで華やかさ底上げ
1998年10月、ボローニャ歌劇場の日本公演をご鑑賞になった雅子さまは、光沢感のあるベロア素材のモスグリーンのワンピースにチェーンバッグをセレクト。
雅子さまは、胸元がメッシュデザインになったベロア素材のグリーンのワンピースをお召しに。ワンピースのカフス部分もゴールドのボタンにリンクするように、ゴールドのチェーンバッグを合わせ、アクセサリーのようにポイントになっている。深みのあるモスグリーンに、黒の靴とバッグ、ゴールドのチェーンやブローチがエレガントなハーモニーを奏でていた。
ベルベッドがエレガントなグリーンのアンサンブル
2018年11月、日本PTA創立70周年記念式典では、襟とカフスにベルベットをあしらったグリーンのアンサンブルをお召しに。こちらは、1996年11月の「青少年育成国民運動発足30周年」記念式典にご出席の際に着られていたのと同じセットアップだ。
雅子さまは、襟にブレードがあしらわれたジャケットで、華やかさをプラス。深みのある上品なダークグリーンに黒のシックなベルベットが加わることでより深みがまして洗練度もアップ。パールアクセを合わせることで、明るい印象にまとまっている。
●《パールやストールで》皇后雅子さま、小物で立体感を演出される「秋のベージュコーデ」