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皇后雅子さまが魅せる秋冬のベルベットファッション|洗練&エレガントな雰囲気にまとめる着こなし術

2020年2月に「『水と文化』国際シンポジウム―水の遺跡から地域の発展を考える―」に出席されたのボルドーカラーのスーツをお召になった雅子皇后
バッグ、グローブ、パンプスはスーツと同じボルドー色のベルベット素材(2020年2月3日、Ph/JMPA)
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秋らしくない夏日が続いていましたが、一気に冷え込み、冬の気配を感じるこの頃。ファッションもニットなど秋冬素材を取り入れ始めた人も多いはず。そこで、今回は、秋冬素材の代表格ともいえるベルベットに注目します。皇后雅子さまも秋冬にベルベットファッションを披露されてきました。雅子さまの優美な着こなしをチェックしていきます。

エレガントな雰囲気を醸し出すベルベット

ベルベットとは、柔らかで短めの毛羽で覆われた光沢のある上品な織物のこと。光沢のある素材で、毛足が長く、エレガントな雰囲気を醸し出してくれます。高級感のあるベルベットは、まさに大人女性に似合う素材。

スタイリストの横山麻里さんに最近のベルベットファッションの傾向についてうかがいました。

「最近は、ベルベット素材を使った小物での展開も多く、バッグやシューズ、ヘアターバン、帽子など、豊富なカラーバリエーションで見かけます。エレガントな印象の素材ですが、若い世代では、カジュアルなファッションに取り入れた着こなしが多いです。例年ワイドパンツやスカートなどボトムの展開が多いですが、今季はプルオーバータイプのトップスもトレンドになりそうです」(横山さん・以下同)

バッグやグローブなど小物使いで“ツヤ”のアクセント

2020年2月に「『水と文化』国際シンポジウム―水の遺跡から地域の発展を考える―」に出席された際は、パンツスーツ、パンプス、バッグなど全身ワインカラーで統一された雅子さま。バッグやグローブ、パンプスはベルベット素材を投入し、暖かい印象に。

2020年2月に「『水と文化』国際シンポジウム―水の遺跡から地域の発展を考える―」に出席されたのボルドーカラーのスーツをお召になった雅子皇后
インナーやアクセサリーは白で統一されていた(2020年2月3日、Ph/JMPA)
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「全体を同系色でまとめた華やかなスタイル。同系色に、異なる素材を取り入れることで、コーディネートに奥行きが出ていて素敵です。また、ブラウスやアクセサリーを白でまとめられているので、抜け感がプラスされています。ベルベット素材を部分使いすることで、パンツスタイルが品のある女性らしい雰囲気にまとまります。

ベルベット素材はエレガントなイメージなので、普段の着こなしに取り入れることが難しく感じられる人には、まずは小物で取り入れることがおすすめ。季節感もグッと高まり、おしゃれに見えます。シンプルなトップスとボトムのコーディネートに、ベルベット素材のバッグやシューズをプラスするだけで、アクセントが付き、上品な大人スタイルになります。

色はブラックや深みのあるグリーンやボルドーが素敵です。女性らしさを演出できる素材なので、あえて、パンツやメンズライクなシャツコーディネートに合わせても、今季らしい着こなしになります」

『水と文化』国際シンポジウムの際の天皇皇后両陛下
ベルベット素材がよくお似合いの雅子さま(Ph/JMPA)
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『水と文化』国際シンポジウムの際の天皇皇后両陛下
インナーの白が上品な雰囲気に(Ph/JMPA)
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襟やカフスの立体感がアップして奥行きのあるコーディネートに

1996年11月の「青少年育成国民運動発足30周年」記念式典に出席された際にお召しになったアンサンブルは、襟やカフスにベルベット素材があしらわれたデザイン。

1996年11月の「青少年育成国民運動発足30周年」記念式典に出席された際のモスグリーンのアンサンブルをお召になった雅子さま
襟やカフスのベルベットがキラリと輝いて見える(1996年11月、Ph/JMPA)
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2018年11月の日本PTA創立70周年記念式典の際には、ひとひねりを加えられ、襟にブレードをあしらわれていました。

2018年11月の日本PTA創立70周年記念式典の際にモスグリーンのアンサンブルをお召になった雅子さま
同じアンサンブルでも帽子や靴を変え違った表情に(2018年11月21日、Ph/JMPA)
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「ベルベット素材の大きめの襟は、お顔周りが華やぎ、気品漂うスタイルに。襟とカフスの素材感で、深みが出て、より洗練された印象にまとめられています。スーツと同色をセレクトされることで、コーディネートに強いコントラストをつけることなく、まとまり感が出ます。ベルベット素材は重たくなりがちですが、白やツヤ感のあるアクセサリーやブローチをお召しになっていて、明るい雰囲気を醸し出されています。

トレンドの付け襟やスカーフも、ベルベット素材を選ぶと、季節感もあっておしゃれです。トップスやジャケットと同色を選び、馴染ませることが大人コーディネートに。チェック柄のボトムを合わせて、クラシカルな雰囲気も秋冬ならではのコーディネートです。雅子さまのようにパールのアクセサリーを合わせると、上品に仕上がりますね」

襟にブロードがあしわられたデザインのジャケットがおしゃれ(Ph/JMPA)
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パールのアクセサリーがアクセントに(Ph/JMPA)
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ボルドーのツーピースで温かく華やかな印象に

1999年12月にヨルダンのラニア王妃が来日した際は、雅子さまの案内で科学技術館をご視察。襟元やポケットに異素材のデザインが施されたツーピースはベルベット素材でドレスに匹敵する華やかさです。

1999年12月にヨルダンのラニア王妃が来日した際に襟元やポケットに異素材のデザインが施されたツーピースをお召になった雅子さま
ボルドー色のツーピースはベルベット素材でエレガント(1999年12月、Ph/JMPA)
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「ツーピースは、ベルベットの面積が大きいので、動くたびにベルベット素材の濃淡が違って見え表情豊か、より女性らしく上品な印象を与えていらっしゃいます。また、落ち着いたボルドーカラーなので、温かみのある優しい印象。襟やポケットに施された同色の異素材地の装飾がアクセサリーのように、ポイントになっています。

上下ベルベット素材のコーディネートは、オケージョン仕様になりがちですが、シンプルなセットアップ、例えばプルオーバー+ワイドパンツやロングプリーツスカートにすると、デイリー仕様に。スニーカーを合わせてカジュアルダウンさせた着こなしも素敵です。きれいめにしたいときは、雅子さまのようにレザーのシンプル小物を合わせたり、フラットシューズでまとめるとバランスよくまとまります」

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パールと相まって高貴なドレススタイルに

2019年1月に行われた、“平成最後”の新年一般参賀。女性皇族方が華やかなローブモンタントで登場されるなか、雅子さまはお好きなワインカラーのベルベットのローブモンタントを選ばれていました。揺れる大きなパールのイヤリングはこのとき初披露。

2019年1月に行われた、“平成最後”の新年一般参賀の際にワインカラーのベルベットのローブモンタントをお召になった雅子さま
袖口や首元のギャザーがエレガントさを強調(2019年1月2日、Ph/田中麻以)
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「光沢感のあるドレスは、高級感漂う優雅なスタイル。襟や袖のギャザーからは、より高貴な気品を感じられます。パールやホワイト系のジュエリーでまとめることで、上品にまとめられています。

ワンピースをデイリーに着るなら、小物使いがポイント。スニーカーで思い切り外してラフに着こなしたり、今季トレンドのロングブーツを合わせるのもおすすめです。カジュアルなときこそ、雅子さまのようにパールなどのきちんと感のあるアクセサリーを身につけると、大人の品格をしっかりキープできますね」

一般参賀にお出ましになった、天皇陛下、皇后美智子さま、皇太子殿下、皇太子妃雅子さま、秋篠宮さま、秋篠宮妃紀子さま、眞子さま、佳子さま
平成最後となる一般参賀(Ph/横田紋子)
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