食事の楽しみも増す秋。せっかく新米を食べるなら、白米だけでなく炊き込みご飯にしてみては? 料理研究家の上島亜紀さんが教えてくれた包丁いらずのアイディア調理なら、いつもの炊飯にひと工夫するだけで、おいしい炊き込みご飯が完成する。
包丁いらずだから下ごしらえが超ラク
切る作業がいらない食材を選べば、白米を炊くのと大きく変わらない手間で炊き込みご飯が完成。
「缶詰などの加工食品が大活躍。大きめ食材を最後に崩すように混ぜれば食感も楽しめます」(上島さん)。
「さんまと玉ねぎの炊き込みご飯」のレシピ
玉ねぎは丸ごとイン!旬のさんまを缶詰で。
《作り方》
【1】炊飯釜に米2合、酒1/4カップを入れ、2合の目盛りまで水を加える。皮をむいた玉ねぎ1個を加えて沈め、さんまのかば焼き缶1缶を散らす。玉ねぎにしょうゆ大さじ2を回しかけて炊く。
【2】炊き上がったら粉山椒小さじ1/3を加え、玉ねぎを崩すように混ぜる。器に盛り、粉山椒少量を振る。
炊飯後の玉ねぎはほろほろとやわらかく、しゃもじで簡単に崩せる。
「豚ひき肉ともやしのピリ辛炊き込みご飯」のレシピ
塩昆布と食べるラー油でやみつき味に。
《作り方》
【1】豚ひき肉200gと塩昆布15gを混ぜ合わせる。
炊飯釜に米2合、酒1/4カップを入れ、2合の目盛りまで水を加える。もやし1袋(200g)をのせたら【1】をばらしてのせ、しょうゆ大さじ1/2を回しかけて炊く。
【2】炊き上がったら食べるラー油大さじ1~1と1/2を加え、ひき肉をほぐすように混ぜる。器に盛り、あればパクチー適量をちぎってのせる。
「かにかまとカリフラワーの炊き込みご飯」のレシピ
カリフラワーは手でちぎればOK。
《作り方》
【1】炊飯釜に米2合と酒1/4カップを入れ、2合の目盛りまで水を加える。塩小さじ2/3を加えて混ぜ、カリフラワー1/2株(200g)の房をちぎって加えて沈め、かに風味かまぼこ1パック(120g)を裂いてのせて炊く。
【2】炊き上がったらごま油小さじ1、粗びき黒こしょう少量を加え、カリフラワーを大きめに崩すようにざっくりと混ぜる。
「コンビーフとキムチの炊き込みご飯」のレシピ
キムチで旨みと食感が大幅アップ。
《作り方》
【1】炊飯釜に米2合を入れ、2合の目盛りまで水を加える。崩したコンビーフ缶1缶、キムチ200g、コーン100gを順に加え、オイスターソース大さじ1を回しかけて炊く。
【2】炊き上がったらざっくりと混ぜ、器に盛り、好みで焼きのり適量をちぎってのせる。
※すべて作りやすい分量です。
※米は洗ってざるに上げておいたものを使用しています。
◆教えてくれたのは:料理研究家・上島亜紀さん
書籍や雑誌で、簡単料理からおもてなしメニューまで幅広く提案。著書に『「また作って!」と言われる おかわりおかず』(池田書店)など。
撮影/川上朋子 取材・文/平井薫子
※女性セブン2024年10月10日号