テイクアウトや出前などで割り箸がついてきても自宅で食べる場合は普通の箸を使い、余ってしまうが捨てられない……という人も多いのではないだろうか。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、ため込んだ割り箸の活用術について教えてもらった。
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最もおすすめなのは「掃除に使う」こと
細い隙間にも差し込めて、使い終わった後はそのまま捨てられる割り箸は、「掃除に使う」のが最もおすすめです。濡らしたキッチンペーパーを割り箸の先端に巻き付け、輪ゴムで止めれば、窓サッシなどの掃除にぴったり。割り箸と同様に余りがちな輪ゴムの活用法としてもおすすめです。
中性洗剤を使えばエアコンのカビ取りにも
割り箸はエアコンのカビ取りにも利用できます。エアコン掃除に使うときは、薄めた中性洗剤やセスキ炭酸ソーダ水などをキッチンペーパーに含ませ、輪ゴムを使って割り箸の先端に巻き付けましょう。
通電しているとけがや事故につながる恐れがあるため、エアコンのプラグを抜いてから、吹き出し口のルーバーを手で動かし、キッチンペーパーを巻いた割り箸で中を掃除します。
このとき、奥の方にある送風ファンを傷つけないよう注意し、優しく拭くように掃除してください。また、割り箸でうまく掃除できない部分に黒カビが発生している場合は無理に掃除せず、掃除業者に依頼するようにしましょう。点検の意味も込めて、定期的に掃除をするとよいでしょう。
手で触りたくないものを捨てるときにも便利
物を挟むことのできる割り箸は、手で触りたくないものを捨てるときにも便利です。洗面所や風呂場の排水溝にたまったゴミや髪の毛、駆除した害虫などは割り箸でつかみ、割り箸ごと捨ててしまいましょう。
掃除以外の割り箸活用術
続いて、掃除以外の割り箸活用法をご紹介します。
料理時に菜箸として使う
とんかつや唐揚げなど揚げ物をするときに必須な菜箸ですが、衣が付いた菜箸は洗うのが面倒ですよね。そんなときには割り箸が大活躍。食材に衣を付けたり、油に入れたりする際に割り箸を使うことで、衣がこびりついた菜箸を洗うプチストレスが軽減します。使用後は捨てればいいわけですから。
また、生魚や生肉など、直接手で触ると衛生面が気になる食材の下ごしらえなどでも、菜箸ではなく割り箸を使うようにすれば、余計な洗い物を増やさずに済むのでおすすめです。
バーベキューの炭の焚き付けに
未使用の割り箸はバーベキューの際に持っていけば、わざわざ買う必要がありません。もちろん、使い終わったらそのまま燃やすこともできるのでゴミが減ります。
さらに、使い古した割りばしを捨てずに取っておけば、炭の焚き付けに使うことができ、普通に捨てるよりもエコです。キャンプや庭バーベキューをよくするというご家庭は実践してみてください。
園芸の支柱代わりや細かい作業時にも活躍
さらに、割り箸は園芸でも大活躍。苗の支柱や添え木として使えますし、鉢植えの下に敷けば水切り代わりにもなります。
また、土に刺しておき、引き抜いたときに割り箸が乾いていれば水のやりどきといったように土の中の水分チェックにも使えますし、種に土をかぶせたいときや植物から虫を取り除きたいときなどにも活用できます。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/新藤まつり