健康・医療

実は危ない「低血圧」 だるさ、むくみ、頭痛などの症状のほか、脳の血流が滞り脳卒中になる可能性も 冬は「ヒートショック」にも注意 

血圧を上げる食材ではチェダーチーズがおすすめ

低血圧を防ぐにはどうすればいいのか。まず、血圧を測ることから始めてほしいと渡辺さんはアドバイスする。

「血圧は簡単に機械で測れるので、健康な人も日常的に測る習慣をつけるといいでしょう。“低血圧でめまいがします”と病院に来る人がいますが、日頃の数値がわからなければ本当に血圧が原因なのか判断がつきません。血圧を上げる薬もありますが劇的な効果はない。それよりも、日常生活で血圧を少しずつ上げる工夫をすればいいのです」

食生活においては、まず塩分摂取を制限しすぎなくていいという。

「低血圧の人はラーメンのスープまで飲んでも大丈夫です。毎日だとさすがによくありませんが、まずは血圧を上げるために塩分を摂った方がいい。体重を増やすのも効果的。低体重になると血圧が下がり、肥満になれば血圧は上がります」(渡辺さん・以下同)

血圧を上げる食材にチェダーチーズがおすすめだ。

チェダーチーズは血圧を上げることができる(写真/イメージマート)
写真5枚

「チェダーチーズに多く含まれるチラミンは、血圧を上昇させる物質『カテコールアミン』の原料になるので血圧が上がりやすい。実際、低血圧の人にチェダーチーズを50g食べてもらい、食事の前後で血圧を測定したところ、上の血圧が平均5も上がりました」

弾性ストッキングを併用することで、さらなる血圧上昇効果が期待できる。

「弾性ストッキングで体を締め付けると、交感神経が優位に働いて血圧が上昇します。着用前と着用後を比較すると上の血圧が平均3も上がりました。チーズと合わせると血圧が8上昇することになり、かなりの変化です。ワンサイズ小さい下着やジーンズでも血圧を上げることができます」

食後に起こりやすい低血圧に対処するには、食事中の飲み物をお茶やコーヒーに変えてみるのが手。

「カフェインは血管を拡張させるアデノシンの働きを抑えるので、血圧を上がりやすくします。食後よりも、食前に飲むとより効果的です。コーヒーには牛乳を入れてもいいですが砂糖は控えましょう。砂糖を入れると食後の低血圧を引き起こします」

上さんは運動の重要性を説く。

「血液は筋力によって循環しているので、筋肉がない人ほど低血圧になりやすい。筋力をつけようと激しい運動をする必要はありません。毎日30分ほど散歩をするだけでも充分な運動です」

(後編に続く)

※女性セブン2024年12月5日号

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