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“ほぼ毎クールドラマ出る女優”工藤美桜 SNSにアップしない趣味を告白「日本舞踊を習い直しています」

青いトレーナーを着て爽やかな表情を見せる/「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)
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2024年はドラマ『院内警察』(フジテレビ)、『マウンテンドクター』(関西テレビ)や『全領域異常解決室』(フジテレビ)、『D&D~医者と刑事の捜査線~』(テレビ東京)など、コンスタントに出演を重ね、ほぼ毎クールの作品に出演している女優の工藤美桜(25才)。毎年自身でプロデュースしているカレンダー「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)が発売中ということで、撮影の裏話や仕事、プライベートの話まで深掘りして聞いてみた。

フィルムカメラの質感が大好き

──カレンダーのテーマを教えてください

工藤:25才という節目の年にリリースするので、素の私っぽさも入れつつ、ちょっと大人の女性な感じを結構入れました。私はフィルムカメラが好きなので、フィルムの写真も入れさせていただいて、自分の好きな雰囲気に仕上げさせてもらいました。

──場所はどこで撮られましたか?

工藤:東京のスタジオや公園で撮影しました。

──フィルムとかレトロなものが工藤さんは好きなのでしょうか?

工藤:そうですね、自分でもカメラで撮影するのが好きなんですけど、デジカメの質感よりもフィルムの「懐かしい」感じがすごく好きで。過去に写真集を出した時も「懐かしい」がテーマで撮らせてもらいました。昔を思い出すような、柔らかくて優しいようなフィルムの質感が好きです。

──普段は自分でも撮られるんですか。

工藤:はい、自分が持っているフィルムカメラで撮ったりします。いま2台目ですね。撮り始めたのは22才くらいのときです。3年前くらいですね。

──工藤さんはデジタルネイティブ世代で、スマホが身近にあった世代だと思うのですが、フィルムカメラの魅力はどんなところでしょうか?

工藤:撮ったら撮りっぱなしで現像を忘れたりもするんですけど(笑)、現像した時にこういうのを撮ったなって思い出すのが、楽しみだったりしますね。

──カレンダーはどれくらいフィルムが使われていますか?

工藤:ほとんど全部ですね。今回のカメラマンは小林真梨子さんです。以前とある取材で撮影して頂いた時にフィルムで撮っていただいたんですけど、真梨子さんが撮る写真がすごく素敵だなと思って、ぜひお願いしたいなと。色味とか、出来上がったもの見ると、とても素敵でした。衝撃的な可愛さでした。

──衣装のこだわりは?

工藤:雑誌とかネットとかを参考に「可愛いな」と思うものを集めて、「私、こういうのを着てみたい」とメイクさん、スタイリストさんたちにご提案しました。ちょっと大人な面もありつつ、ファンの人も好きで可愛いと思ってもらえるかな、っていうものを混ぜ込んで決めました。

──具体的に「この衣装を見てほしい」という、こだわりはありますか?

工藤:紫色の可愛いふわふわのドレスみたいなのを着ました。私がそういうふんわり可愛らしい衣装って、今まで多分あんまりなくて。生配信の時とかに「どんな私が好きですか?」と聞くと、やっぱりファンの方は可愛い系が好きなので。テレビとか出演させてもらう時は、割とかっこいいスタイリングが多いので、逆にそういう「全可愛い」に振った私も見せたかったです。

ファンに向けて選んだ「可愛さ全開」の衣装/「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)
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──自己プロデュースの難しさは?

工藤:うーん、難しいよりも、なんか楽しくて。私が提案すると、カメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさん、マネージャーさんから「じゃあこっちはもっとこうした方がいいんじゃない?」っていう意見をいただいて。みんなで話し合って、全体のバランスやテーマを定めていけるので。自分は難しいよりも楽しいが勝っています。

美しいフェイスラインを見せる/「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)
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ドラマの現場では「話しかけられ待ち」です(笑)

──ドラマにほぼ毎クール出演されていて、演技のお仕事は順調かと思いますが、手応えや飛躍を感じたりすることありますか?

工藤:本当にいろんな作品に参加させていただいていて、いろんな役を経験させてもらっていますし、学びはすごくあります。だから、もっと頑張りたいなって思う。今が楽しいですね。着実にこう、1つ1つやっていきたいなって思っています。初めましての方も多いのですが、間近で他の俳優さんのお芝居も見られるってことが、すごく嬉しいです。

──初めましての人は緊張するタイプですか?

工藤:はい、とても(笑)。

──コミュニケーションはどのようにとっていますか?

工藤:私が人見知りしちゃうので、だいぶ自分から話しかけに行くっていうのがハードル高いんです。でも皆さんがめっちゃ優しく話しかけてくれるので、そこを突破してもらって話せる感じです。

──話しかけられ待ちみたいな?

工藤:ちょっとあります(笑)。ホントはダメなんですけど。

──こういう役が楽しいってありますか?

工藤:『全領域異常解決室』や『D&D~医者と刑事の捜査線~』で演じたのですが、人を殺したり殺されたり、ちょっと狂気的な役が楽しいです。アドレナリンが出ている感じですかね。終わった後、やりきった感があるというか。

「フィルムの質感が好き」と話す/「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)
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「趣味も仕事」になった現状を変えたい

──最近新しく始めた趣味は?

工藤:日本舞踊とピアノをちょっとやり始めました。日本舞踊は4才から12才まで祖母に習っていました。ピアノは6、7才から12才までヤマハで習っていたのですが、中学に進学してからやめてしまいました。

──日本舞踊の教室とか見つけるのが大変そうですね。

工藤:自分がやっていた流派の先生を探して、マンツーマンで受けられるところに通っています。

──それぞれどうして辞めてしまったんですか?

工藤:日舞は、祖母が教えられなくなってしまってしまい、やらなくなりました。ピアノは、小学生からずっとエレクトーンを習っていて、5年生から6年生の1年間だけピアノを習ったんですけど、 エレクトーンに比べて、やっぱピアノってすごく鍵盤が重くて、うまく指が動かなくて。昔の私の性格的に練習するのが嫌いで、なんかちょっと先生と相性が合わないってなったら、「もう無理。やりたくないです」とか言っていました。結構すぐ嫌なことから逃げるタイプだったんですよ。

──嫌なことから逃げる癖は、克服されました?

工藤:克服しました。挑戦するようになったし。なんかやっぱ大人になっていくにつれて直っていくんだって思いました。中学校とか高校前半とかは、それで悩んでいたことがあって、嫌なことから逃げる自分から どうにかこう立ち直りたいというか思っていました。逆に挑戦した方がなんか楽しかったりして、「自分できるじゃん」って思えたので。克服できた時の嬉しさの方が勝ったんですかね。

──お仕事しながら趣味始めるって、時間を作るのが大変じゃないですか?

工藤:私は時間管理に関しては本当下手な人間で。寝るのが好きだし、だらけるのがすごく好きなんですよ。でも私にはその時間がないとうまく機能しないので、必要な時間として確保するんです。だから結構気持ちで行動します。「今日ピアノいきたい」とか、「明日日舞行きたいかも」と思って予約を入れるとか。直感でモチベーションが高まっている時じゃないと動けない人なので。

──日舞の時は格好どういう格好を?

工藤:浴衣を買いました。ちゃんと帯も自分で結ぶんです。着付けの先生と一緒にやって。

──見てみたいですが、SNSにはアップする予定は?

工藤:ないですね(笑)

──趣味をもう1回習おうかなと思ったきっかけはありましたか?

工藤:大人になって、自分は仕事が好きなんですが、なんか「趣味も仕事」みたいになっちゃっていて。例えば仕事のために、この映像を見るとか、この本読むとか。繋がる先が全部仕事になっちゃっていて。それもすごく楽しくていいことだったんですけど、もうちょっと人生に彩りが欲しいなと思って。新しいことを始めるのもいいと思いますが、やっぱ自分が昔やっていて諦めちゃったこととかをもう1回チャレンジしたいなと思って、始めた感じですね。

シンプルな衣装も似合う/「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)
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料理はTikTok観ながら作ります

──以前、インタビューで「1人暮らししたい」「免許とりたい」って言っていましたが、実現しました?

工藤:はい、両方実現しています。

──1人暮らしはどうですか?

工藤:「1人の時間がやっぱ好きなんだな」って認識しました。ぼーっとするか。ずっと台本読んでいるかという感じですが。

──自炊はします?
工藤:そばを茹でたりしますね。1番最近ちゃんと作ったものだと、さつまいもの炊き込みご飯とハンバーグです。

──レシピは何を参考に?

工藤:最近はもうTikTokです。分量とかはそこまで気にせず、例えば「醤油、みりん、にんにく…」って必要な材料だけ見て、味はもう自分の好みでアレンジします。料理は好きで、実家住まいの時もずっと作っていました。

──免許はいつとったんですか?

工藤:1年半くらい前ですかね。

──ドライブはしました?

工藤:はい!東京から栃木の「いろは坂」までドライブしました。結構山道を走ったりとか、楽しいですね。

──結構遠いと思いますが、運転の体力がありますね。

工藤:はい、片道3時間とかの運転ならへっちゃらです。

2025年1月クールで初主演ドラマがスタート
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ご機嫌をとるときは「深夜のカップ麺」

──25才の今思う「理想の女性像」はありますか?

工藤:1人の女性として、 常にフラットな人でいたいっていうのはあって。感情表現がないとかそういうことじゃなくて、いつも常にご機嫌でいられる人でいたいというか。人って気分によって落ち込んだりイライラしたりっていうのがあると思うんですけど、うまくコントロールできるようになりたい。周りも巻き込んでハッピーにできる人とか素敵だなって思うし。自分にはそれがないかなと思うので、それができたらいいな。

──どういうときに落ち込む?

工藤:やっぱり仕事がうまくいかなかったりするときですね。性格的に「1個できないな」ってなると、なんか全てがダメに感じるタイプで。「これできなかった、じゃあこれもダメだったんじゃないかな、あれもダメだったんじゃないかな」とか考えて、結構バッドに入るタイプです。

──ご家族とか友達に相談はするのでしょうか?

工藤:いや、しないですね。自分がマイナスになっているのを人に言うとなんか伝染しちゃう気がして。ちょっと嫌だから言いたくないと思うけど、でも親には大体バレます(笑)。だから親にはちょっと話したりしますけど、なるべく自分で解決したいと思います。抱え込んでしんどいとかではないので。

──工藤さん的に大人の「女性らしさ」どういうところですか?

工藤:例えばスタイリングの面で言うと、カジュアルの中にもアクセサリーをちゃんと入れていたり、体のラインがすごく綺麗に映ったりとか、そういうのが素敵だなと思っています。メンタルでいうと、芯の強さが見えたりするところですね。「自分はこうしたい」っていうのがちゃんと定まっている女性って、なんか自分的にもすごく素敵だなと思うので。

──25才になって、自分の中の芯みたいなのは深まったりしました?

工藤:いろんなことが客観視できるようになった気がします。自分をコントロールできるようになったというか。機嫌の取り方がすごくわかるようになって。落ち込んだ時とかに切り替えるのが速いタイプではあるんですけど「じゃ、これしたらもっと切り替え速くなるかな」とか、マインドを前向きな方に持っていけるとか、そんな感じです。

──例えばどういう風に機嫌をとりますか?

工藤:自分で「ダメ」って思っていたものを解禁して、後悔させて、頑張ろうって思わせます(笑)。カップ麺とか。昔は頻繁に食べていましたけど、最近は小麦自体を控えています。でも機嫌とるときは、夜更かししてカップ麺とかで食べちゃったりしますね(笑)。

「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)は好評発売中
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【プロフィール】

工藤美桜(くどう・みお)/1999年、東京都生まれ。主な出演作は『魔進戦隊キラメイジャー』(テレビ朝日)『TOKYO MER~走る緊急救命室』(TBS)『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ)『院内警察』(フジテレビ)『赤羽骨子のボディガード』(映画)など。「工藤美桜 2025カレンダー」(わくわく製作所)のオンラインサイン会が12月27日(金)に開催予定。初主演となるドラマ「コールミー・バイ・ノーネーム」(MBS)が2025年1月9日(木)から放送がスタート。

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