健康・医療

【2025年ダイエット最前線】“いつでも”“どこでも”できる「ゆるジャンプ」に注目 実践医師が教えるその効果とやり方 高価な器材必要なくコスパも抜群

がんばらないダイエットが注目されている(写真/イメージマート)
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健康情報が日々更新されるように、ダイエット法も次から次へと新しいものが話題となっては消えていく。2025年に取り入れたいのは“がんばらない”ダイエット。

ゆるくジャンプするだけで-10kg

ゆるくジャンプするだけでマイナス10kgを達成した、愛媛大学大学院抗加齢医学講座教授で医師の伊賀瀬道也さんが話す。

「もともと肥満体形で体質改善のために“ただ跳ぶだけ”を自分に課しました。最初は10回から、自分が跳べる範囲で2か月続けたところ、体重が2kg減り、その後は血圧も低下したのです。これはジャンプが血流を改善することで、毛細血管などを通して全身に酸素と栄養を届けるようになり、適度な頭の上下運動が血圧を上げる悪玉物質の分泌を抑制したためと考えられます」

最初は10回でもつらく感じるほどだった伊賀瀬さんだが、100回以上跳べるようになった頃にはみるみる効果が表れた。82kgあった体重は、1年間で10kgも減少。さらに、腹囲も5cm減らすことに成功したのである。

ゆるジャンプのやり方

ゆるジャンプのやり方はいたって簡単。目線は前を向き、両手足の力を抜いて、背筋を伸ばしてまっすぐに立つ。あとは、その場で床から数cm浮く程度に、真上に軽く跳ぶだけでよい。これを8秒間に16回、すなわち1秒間で2回跳ぶくらいのリズム感で16回繰り返すというものだ。

数cm浮く程度の軽いジャンプを行うだけで減量、血圧の改善、むくみの解消などうれしい効果がたくさん(写真/PIXTA)
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「これを8セット行うのが理想ですが、回数はご自身の体力に合わせて増やしても構いません。音楽を聴きながら、リズムよく楽しんで跳ぶのがポイントです」(伊賀瀬さん・以下同)

ゆるジャンプが注目されるのは、場所や時間を問わずにできる点にある。跳ぶだけなので、高価な器材を買う必要もなく、コスパも抜群というわけだ。

「ゆるジャンプは女性にうれしい効果がいっぱい。運動によって脂肪を燃焼させることはもちろんですが、お腹や脚を引き締めたり、むくみの解消や姿勢の改善にも効果が期待できます」

まずは10回から、コツコツ、ピョンピョン始めてみよう。

※女性セブン2025年1月2・9日号

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