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《どうしても”沼男”に沼ってしまうあなたへ》元祖カリスマホスト・城咲仁が語る対処法「暇とときめきを勘違いしてません?」

現在はテレビ通販アドバイザーとして企画から開発まで携わり、外部からの依頼で講師を務めることも。
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ぼくの沼は…

──となると、城咲さん的にそもそも“沼る”って良いこととは思わないですか?

「というより疑問なんです。なんなんですかね、いまの『沼ろう』『推し活をしよう』みたいな風潮。ときめかないと、女性として男性として、枯れてしまいそうで怖いんでしょうか。

だって、沼るって時間も労力もかなり奪われるじゃないですか。やることが多くて忙しい人はなかなか沼る暇がないと思うんですよ。もちろん自然にときめいてしまうことは否定しません、恋愛体質のかたもいると思いますし。でもいくら出会いが多い人でも一日中考えてしまうほど好きな人にそんなに連続で出会えるのかなと。

常に誰かを追いかけて沼るという感覚が、強引に“満たされているふう”を装っている気がしてしまうんです。本当は暇だから誰かを追いかけてるのに、それをときめきと勘違いしてませんかって思ってしまう」

──ちなみに城咲さん自身は、沼った経験はあるのでしょうか?

「ありますよ(笑)。奥さん(俳優・タレントの加島ちかえさん)と出会う前、人生で2回大失恋しているんですけど、かなり引きずりましたね。もともとぼくは恋の駆け引きが得意じゃなくて、恋愛が始まる前にきちんと告白して付き合うし、交際中はずっと一筋。毎日連絡は当たり前で、飲みに行く前後で報告するタイプ。だからこそ失恋が重かったですね」

──沼ったお相手はどんなタイプだったんですか?

「ふたりとも自分の時間を大切にしていて、嘘をつかなくて、曲がったことが嫌いな人。ぼくが間違ったことをしているとちゃんと注意してくれる、ブレない人でしたね。その点、最強のブレない女性は奥さんかもしれない。一回り下の彼女ですが、説教がそりゃあもう怖い(笑)。でもぼくのためを思って言ってくれているのがわかるので、好きとか大事にしようという気持ちが蓄積されていきます。やっぱりお互い沼るのが理想だと思いますね」

 

◆城咲仁(しろさき・じん)
1977年生まれ、東京都出身。タレント。21才のとき入社2か月で歌舞伎町のホストクラブ『クラブ愛』でナンバーワンホストとなり、5年間その座を維持。2005年、タレントに転向。プライベートでは2021年に結婚。現在はメディア出演のほか、夫婦のYouTubeチャンネル『ジンチカちゃんねる』の運営、講演活動など多岐にわたり活躍。詳細はオフィシャルサイトで。

取材・文/辻本幸路

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