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中高年からの学び直しでつかむ“セカンドキャリア” 理想的なのは「サポート型」「フリーランス型」、経理サポートや秘書代行で企業の業務の一部を請け負える資格が有利 

語学力を磨いて万博特需を狙う

いまなら、4月13日から開幕する大阪・関西万博をきっかけに一層増加するであろう外国人観光客を相手に、インバウンド収入を狙うのもいい。

「TOEICや通訳案内士などの外国語資格のほか、貿易実務検定、国家資格の旅行業務取扱管理者は、教育訓練給付の対象です。民間資格でもホテルビジネス実務検定や和食ソムリエなどを学んでいると、ホテル業界や外国人観光客向けの料理教室など、インバウンド需要で稼げる仕事が増えるかもしれません。

また、2024年4月からは、『日本語教師』が国家資格に認定されています」

訪日外国人は今後も増加する見込み。大学や大学院などの教育機関の卒業資格も教育訓練給付の対象なので、「学生時代は英語が苦手だった」という人も、いまから学び直しておけば、大いに役立つかもしれない。550以上の資格を持つ資格ソムリエの林雄次さんが解説する。

「“年の功”があるからこそ、経験や積み上げてきたものに新たにプラスアルファすることで、自分の価値をより高められるのが、学び直しの本質です。

“自分には特別なキャリアがない”と悩むシニアは多いですが、自分では当たり前だと思っていたことが、他人から見たらうらやましいキャリアだということは少なくありません。中には“けがをして障害年金で暮らしていた人が、その経験を生かし、障害年金受給者のサポートをするために学び直して社労士として成功した”という例もある。

いままでの人生を棚卸しするつもりで人に話してみると、自分では気づけなかった意外なキャリアに気づき、新たな学びにつながるかもしれません」

1998年の施行まで「55才」だった定年は、27年間で10才も延びた。新たな10年で、何ができるだろう—もう一度、学びを手に、新たな「稼げる人生」に踏み出してみよう。

お金をもらって学べる資格はこんなにある!
写真3枚

(第1回から読む)

※女性セブン2025年4月24日号

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