
「かっこつけ抜きに、お客さんの前で歌っているときが本当に楽しい。年をとって、歌の力ってすごいなと改めて感じました」
集まった報道陣に、爽やかな笑顔でそう語ったのはマッチこと近藤真彦(61才)。7月12日に東京国際フォーラムでバースデーライブを開催し、約5000人のファンを前に往年のヒット曲を熱唱した。
「ファンに祝福され『うれしい! 最高!』と上機嫌でしたが、バースデーライブは毎年、誕生日当日の7月19日に行うのが恒例。1週間前倒しにしたことで、関係者をザワつかせる“ニアミス”が起きていたのです」(芸能リポーター)
実は同じ日、マッチがライブを行った会場のすぐそばにあるライブハウスでは、“かつての恋人”中森明菜(60才)がファンクラブ限定のバースデーイベントを行っていたのだ。
「明菜さんの誕生日は7月13日で、イベントは12〜16日まで開催されていました。明菜さんは還暦の喜びをファンとお祝いし、“イジけるときもよくあるけど、年をとるのも悪くないですね”と、笑顔で語っていました」(芸能関係者)
マッチと明菜といえば、思い起こされるのが36年前の“金屏風会見”。1989年7月、当時交際中だったマッチの自宅で自殺未遂騒動を起こした明菜は、約半年後の大晦日に都内のホテルで緊急会見を行った。
「明菜さんの声は弱々しく、涙ながらに語る姿がお茶の間の同情を誘いました。視聴者を驚かせたのは、会場に慶事で使われる金屏風が設置されていたこと。さらに、近藤さんが途中から参加し、婚約や結婚をきっぱり否定したことでした」(前出・芸能関係者)

マッチが「明菜ちゃんが復帰するレールを敷くお手伝いが少しでもできたという喜びを感じる」と語る横で、明菜が涙ながらに謝罪と感謝を述べる。異様な光景はテレビ朝日で中継され、裏番組のNHK紅白歌合戦の視聴率が10%以上、下落したともいわれる。
「金屏風が置かれていたために、婚約会見と嘘をつかれた明菜さんが無理やり会場に連れて来られたという噂が飛び交いました。のちにホテル側の勘違いで用意されたことが判明していますが、その後もトラウマを抱えた明菜さんは活動休止と復活を繰り返し、2023年に本格的に復活するまでに長い時間を要しました。最近では田原俊彦さんが、明菜さんと頻繁にLINEのやり取りをしていることを明かすなど、周囲との交流も復活しているようです」(前出・芸能関係者)
会見以来、一度も交わることのなかった2人が、30年以上の年月を経て真横の会場でライブを行ったことに因縁を感じる関係者は少なくない。
「近藤さんが、日程を前倒しにした理由はカーレースのスケジュール調整のためだったといいます。しかし、隣の会場で明菜さんがライブをやることを知らなかったはずもなく、単なる偶然ではないはず。明菜さんのファンは複雑な心境でしょうね」(前出・芸能関係者)
2人の“最接近”に静かな注目が集まっている。
※女性セブン2025年8月14日号