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「生前葬イベント」の“遺体役”を務めた石田純一 本当の葬式を想定して妻・東尾理子が書いた弔辞に「胸が熱くなって涙が出た」

生前葬イベントの“遺体役”を務めた石田純一
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壇上に置かれた棺桶から、照れくさそうにひょっこりと顔を出したのは、タキシード姿の石田純一(71才)。昨年8月、都内で開かれた「生前葬イベント」の主役を務めた石田。“遺体役”のオファーを受けたのは、かつて経験した知人女性の生前葬が楽しかったから。

「イタリアンレストランに200人ほど集う和やかな宴で、共通の知り合いも多く思い出話に花を咲かせました。

生前葬のことはよく知らなかったけどその集いの印象がとてもよく、そもそも死んだらお別れを言えないことにも気づいて、生前葬に興味を持ちました」(石田・以下同)

冒頭のイベントには妻の東尾理子(49才)も登壇し、「いつも私たちに迷惑をかけ、導くどころか、てこずらせてばかりでした」としつつ、「家族としての彼の役割は計り知れないものでした」と夫を“追悼”した。

東尾は弔辞で「生涯の反面教師でした」と語り、笑いを誘った(写真提供/石田純一)
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これにはクールな石田も心を動かされたという。

「人間、生きてきたようにしか死ねないですが、本当のぼくの葬式を想定して弔辞を書いたそうで、子供たちに触れた部分にはぐっときた。妻が“ありがとう、そして、さようなら”と口にしたときは笑っちゃったけど、それから胸が熱くなり涙が出てきました」

ビジネスではない生前葬の開催にいまも前向きだ。

「子供たちが20才になるまでは元気でがんばりたいけど、気が抜けてぽっくりということもある。

旧知の知人が集まる生前葬は格別に楽しいものだったので、どこかのタイミングで自分でもやってみたいですね」

【プロフィール】
石田純一(いしだ・じゅんいち)/俳優。1979年にドラマ『あめりか物語』(NHK)でデビュー。1988年のドラマ『抱きしめたい!』(フジテレビ系)をきっかけに、トレンディー俳優として人気を博す。2009年に東尾理子と結婚。

※女性セブン2025年9月25日・10月2日号

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