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《初出場組が決勝で暴れるか》笑いのプロが予想「M-1」準決勝の“ウケ量”でおぼろげに見えてきた「優勝コンビ」の名前【後編】

関西ではファンも増えている
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作家Y「そして、初の決勝進出組最後のひと枠は、豪快キャプテンです。関西ではすでに知名度も高いようですが、どうでしょうか?」

局員K「このコンビも読めない……ぶっちゃけ、準決勝で、爆発的なウケもないし、決勝に行ったのが意外な気もしました」

記者T「3年連続決勝進出ですし、波に乗っているのは確か。でも、彼らの決勝進出には私も驚きました」

作家Y「去年のバッテリィズのように、会場にハマる可能性があるのかどうか」

局員K「私は彼らの存在に早くから注目していましたよ。キャラは抜群、スター性もあるし、関西ローカルのテレビではすでに即戦力なんです。今回のM-1で何らかの結果を出したら、全国区のスターになれる逸材ではあります。ただ、この強豪ぞろいで彼らが最終決戦に残れるというイメージは……正直なところあまりつきませんね」

記者T「でも意外なスターも生まれるのがM-1ですから、わかりませんよ。今回は4組が初の決勝進出ですが、ニッポンの社長やロングコートダディが賞レースで結果を出し、オズワルドやちょんまげラーメン(旧インディアンス)などが準決勝手前で敗退していくなか、全体的にはひとつ世代が上がった印象。この初出場4組が次世代のM-1を盛り上げていってくれることを期待したいですね」

作家Y「最後はヨネダ2000です。結成6年目で2回目の決勝進出という超実力派コンビではありますね」

局員K「ヨネダ2000は2022年にTHE Wで準優勝し、同年のM-1でも決勝進出。その後、THE Wを卒業し切磋琢磨を繰り返しながら今年M-1で決勝に返り咲いているのがとにかくエモい」

記者T「準決勝のネタはかなりの破壊力だったし、決勝でも深めの爪痕を残してくれるはず。ヨネダ2000は基本的にツッコミ不在なので、審査員のツッコミコメントによって存在感が際立っていけば、観客との一体感も出てくる。松本さんとは親和性が高いけど今年もいないので、フット後藤さんのツッコミに期待したいところ。ここがうまくハマって最終決戦に行ければ、とんでもないグルーブ感になりそうです」

作家Y「今年のTHE Wで審査員をした粗品さんが同大会を『レベルの低い大会』『ヨネダ2000とか出てくれへんって』と評していましたが、そんな流れでM-1初の女性コンビ優勝者となるか」

局員K「初の女性総理が誕生した今年、その機運はめちゃめちゃありますね」

記者T「では、敗者復活戦組はどうですか?」

作家Y「あくまでも準決勝のウケ具合で言うと、ネコニスズ、カナメストーン、20世紀あたりが復活しそうな気がします」

局員K「私もそう思います。この3組は決勝進出していてもおかしくなかったウケ具合でした。あと、強いて言うなら、場数は詰んでいるうえにネタも安定して面白いスタミナパンでしょうか」

記者T「なるほど、準決勝もウケていましたし、たしかにありえますね」

作家Y「では、これらの意見を踏まえたうえで、優勝者を予想しましょうか」

全員「3位たくろう、2位ヨネダ2000、そして1位が真空ジェシカです!」

記者T「準決勝のウケ具合に引っ張られている感もありますが、そのままの実力を出し切れば、こうなる可能性は高いはず」

作家Y「5年連続の決勝進出の真空ジェシカは『笑い飯』化しつつありますが、毎回着々と順位をあげているので、今回こそ優勝するはず。ガクさんの渾身の嘆きツッコミに酔いしれましょう」

局員K「ただし、これは毎回言っていますが、我々が予想した3組が1番手のネタ順を引いてしまうと大きく状況が全く変わってしまうのはご容赦ください(笑い)」