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《悠仁さま、歌会始への初参加で垣間見えた天皇陛下との“差”》「トンボ」を題材に選んだ悠仁さま、「成年皇族の覚悟」を詠んだ陛下 “帝王学の不在”を案じる声も

歌会始の儀に初めて出席された悠仁さま(2026年1月、東京・千代田区。撮影/黒石あみ)
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 1月14日に行われた歌会始の儀に、秋篠宮家の長男・悠仁さまが初めて出席された。成年皇族として、皇居・宮殿「松の間」に着座された悠仁さまの表情には、緊張の面持ちが浮かんでいた。

「モーニングに身を包んだ悠仁さまはこぶしを膝の上に置き、伝統的な節回しで朗詠される和歌に耳を傾けられていました」(皇室記者)

 悠仁さまの初出席で例年以上の注目が集まるなか、皇族代表として詠み上げられたのは愛子さまの歌だった。

「『皇族代表』はご身位順の持ち回りで、今年は2度目のご出席となった愛子さまに順番が回ってきました。悠仁さまのデビューとなる歌会始で詠み上げられたのが、愛子さまの歌とは……たまたまとはいえ、『愛子天皇待望論』がかつてない高まりを見せているこのタイミングでの巡り合わせに、お二人の“因縁”を感じざるを得ませんでした」(皇室ジャーナリスト)

 悠仁さまにとって記念すべき“初めての歌”となったのが、《薄明かり黄昏とんぼは橋のうへ青くつきりと俊敏に飛ぶ》という歌だ。

「かねてトンボ好きで知られている悠仁さまですが、中でもお気に入りだというのが、題材に選ばれた『マルタンヤンマ』です。コバルトブルーの美しい複眼を持ち、薄暗い早朝や夕暮れに高い所を飛ぶため観察が大変難しい種類だそうで、悠仁さまは夏の黄昏時、お気に入りのトンボを見かけられた喜びを歌われたのです。みずみずしい感性や言葉遣いが素晴らしいと、関係者の間で評判となりました」(前出・皇室記者)

悠仁さまの初出席となった歌会始の儀のご様子(2026年1月、東京・千代田区。時事通信フォト)
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 一方、別の宮内庁関係者は「陛下が初めての歌会始で詠まれた歌とは大きな違いがある」と指摘する。当時20才だった陛下が歌会始に初めて寄せられた歌は《懸緒断つ音高らかに響きたり二十歳の門出我が前にあり》というものだ。

「『懸緒断つ音』とは、成年式の中心的な儀式『加冠の儀』の一場面を表現したものです。加冠の儀では、元服用の冠の緒を顎の下で結び、その余ったひもを和ばさみで切る。その際に、静謐な空間に“パチン”という大きな音が響きますが、これが成年式の象徴的な場面とされるのです。つまり陛下が初めて歌会始に寄せられた歌には、成年を迎えた自覚と、成年皇族としての覚悟が込められています」

 それに対し、悠仁さまが題材として選ばれたのは、ご自身の興味関心の対象であるトンボだった。

「和歌においては、心の素直な動きを歌い上げるのも肝要ですし、皇族方が興味や研究の対象を歌として詠まれることはよくあることです。しかし結果として、20才当時の陛下との視点の違いが際立つ格好になりました。その背景には、長男として、父である上皇さまが務めを果たされる姿を間近で見ながら育ってこられた陛下と、宮家で生まれ育った悠仁さまの“差”があるのかもしれません」(別の宮内庁関係者)

“悠仁には教育をしないといけないね”

 悠仁さまの「帝王学の不在」については、宮内庁内部でもかねて心配の声が上がっていた。

「日本の象徴としていかに振る舞い、どのように国民と接するかというのは、一朝一夕に身につくものではありません。天皇の帝王学は父から子への“父子相伝”とされてきただけに、宮家に生まれた悠仁さまには、そうした教育が不足しているのではという懸念の声が、宮内庁内部でも長らく上がってきました。

 実際、上皇さまもこうした悠仁さまの環境に不安をお感じだったようで、かつて“悠仁には天皇になるための教育をしないといけないね”と側近に漏らしたこともあったといいます」(前出・別の宮内庁関係者)

 上皇さまは陛下が幼少の頃から、将来の天皇としての教育を意識的に授けてこられた。

「上皇さまは皇太子時代、陛下が昭和天皇の謦咳に接する場を意識的に設けてこられました。さらに、歴代天皇についてのご進講をご一緒に受けられるなど、陛下が天皇としての心構えを身につけられるよう、積極的に導いてこられたのです」(前出・別の宮内庁関係者)

 秋篠宮さまも陛下と同じように上皇さまのもとで育ち、そのお振る舞いを見てこられたとはいえ、結婚後は独立し、宮家となるお立場。将来天皇になることが前提の陛下とは、まったく異なる状況で成長されてきたのである。

「秋篠宮さまは陛下のような特別な帝王学を受けてこられたわけでなく、それゆえでしょうか、帝王学という考え方そのものに対して距離を置いてきたようにも感じられます。2012年のお誕生日会見では、悠仁さまが置かれている立場について、“特に教育はしておらず、自然にまかせればよいと思っている”という趣旨の発言もされており、お子さまの自主性に任せた自由な教育方針を貫いてこられました。

 しかし、こうした秋篠宮さまのスタンスに首をかしげる宮内庁関係者がいるのも事実です。“悠仁さまには、陛下と過ごす時間を増やすことで、天皇としてのお振る舞いを体感してほしい”という声も、少なからず上がっています」(前出・別の宮内庁関係者)

 新春の恒例行事に前後して浮かび上がった、悠仁さまの青春の一コマと帝王学の不在—来年の歌会始のお題は「旅」だ。悠仁さまは次回、三十一文字にどのような思いを込められるのか。

女性セブン202625日号 

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