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《判決直前》紀州のドン・ファン事件「妻が無罪になり“6億円”手に入れる可能性」 田辺市は「遺産の整理が終わらない」の嘆き

一審判決の際、傍聴券を求める人々(時事通信フォト)
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いまだ宙に浮いたままの野崎氏の遺産は、およそ13億円超にのぼる。この莫大な遺産の行く末にも、判決が影響を及ぼすのだ。 

「須藤氏は配偶者として、遺留分を請求する意向を示しています。しかし、もし殺人罪で有罪となれば、相続人の〝欠格事由〟に該当し、受け取ることができません。一方、もし無罪なら最低でもその半分の〝6億円〟以上を手にすることができるのです。一審の裁判員裁判の結果は重く、現状では覆る見込みはほぼありません。つまり須藤被告は無罪となり、巨額の遺産を手にする可能性が高い」(前出・司法記者) 

野崎氏は生前、《全財産を田辺市にキフする》との遺言を残している。現在、須藤被告が遺留分請求の意向を示しているのは、遺産を管理する市に対してだ。 

しかし市の担当者は、判決より案ずることがあると歎息する。 

「貸金業をしていた野崎さんの遺産には、その債権など現金ではないものが多い。市が弁護士事務所に委託し回収など整理を進めていますが、いつ終わるのかまだ見当もつきません。これまで、弁護士への委託料で約8000万円を支出しています。しかも46棟もある建物などの不動産に関しては、まだ手つかずの状態でして……」(田辺市・総務部契約課) 

須藤被告が遺産を手にするのは、まだ先ということになりそうだ。 

無罪判決が言い渡された際の和歌山地裁(時事通信フォト)
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