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《認知症予防にも》名医が教える健康寿命延伸に役立つ「趣味」 1位ウオーキング、2位ガーデニング

乾杯する女性
人生後半戦を豊かにする趣味を医師10名が紹介(写真/Getty Images)
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人生100年時代。長い後半生を豊かに過ごすには、経済的なゆとりだけでなく、心のゆとりも大切――「趣味」は心だけでなく体も元気にして健康寿命を延ばすと、その必要性が注目されている。そこで、名医10人に60才以上におすすめの趣味をリサーチ。ランキング形式で紹介する。

趣味を持つことは認知症の予防になる

2022年に国立がん研究センターが公表した研究結果によると、趣味がない人と比べて、趣味がある人は認知症の罹患リスクが18%低かったという。

「趣味活動は、認知症予防や健康寿命の延伸につながることが研究結果により明らかになっています」と、福島県立医大医学部主任教授で医師の下村健寿さんは言う。

「脳は、単調な毎日に慣れると活性化しにくくなり、認知機能が低下します。脳の若さを保つには、新しい刺激に触れることが大事。趣味活動は、初めてのものに触れたり学んだりできるので、認知症予防におすすめ。生きがいも感じられます」(下村さん)

趣味の有無は、後半生の暮らしの質にかかわるのだ。

社会性が保て、無理なく続けられる趣味を

では、どんな趣味を始めるべきか。大切なのは「無理なく続けられること」だと、たろうクリニック院長の内田直樹さんは言う。

「楽しく長く続けられるのが大前提です。加えて、筋力維持のためにも体を動かす運動を取り入れるのが理想的。とはいえ、若い頃と違って体力が落ちていますし、ひざが痛いなど体の不調を抱えている人も多いでしょうから、自分のペースでできるウオーキングがいいと思います。認知症予防の効果も期待できます」(内田さん・以下同)

近年の研究で、高齢期に知的活動を行ったり、社会的なつながりを多く作ったりした人ほど認知症を発症しにくいことがわかっている。そのため、ウオーキングなどの運動に加え、脳の刺激や人とのつながりが得られる趣味を選ぶとよりよいのだそう。

「英会話などの言語学習や楽器演奏など、いくつになっても学ぶ姿勢を持つことは大事。また、60代以降は自分の時間がとりやすくなる一方で、社会とのつながりが希薄になりやすいので、仲間と交流できるような趣味もおすすめです。趣味を楽しむことで社会的なつながりが生まれ、孤独感も解消されやすいといえます」

ドーパミンの分泌を促す推し活は最適

富永ペインクリニック院長の富永喜代さんは、「60才からの趣味は、ドーパミンの分泌を促すものがいいでしょう」 と言う。ドーパミンは、脳内で分泌される神経伝達物質のひとつで、やる気や快感、集中力を引き出す働きがある。この分泌量が不足すると、意欲が低下して、引きこもりがちになる。

「人は、未来への期待を失うと老けます。ですから趣味は、『今度は○○してみよう』という意欲を生むものがいいと思います。それがドーパミンの分泌を促します。たとえば、いまはやりの推し活は最適。予定の日まで気持ちが高められる旅行もおすすめです」

趣味探しには、「やりたいことに挑戦しよう」という意欲も必要。

各分野の名医10人が教えてくれました!

内科医師・医学博士・福島県立医大医学部・主任教授・下村健寿さん

認知症専門医・医学博士・たろうクリニック院長・内田直樹さん

高齢者専門精神科医・和田秀樹こころと体のクリニック院長・和田秀樹さん

糖尿病専門医・医学博士・eatLIFEクリニック院長市原由美江さん

内科医師・元高岡クリニック院長・高岡邦子さん

総合診療専門医、新・家庭医療専門医・認知症予防専門医・鈴木内科医院勤務・舛森悠さん

脳内科医・医学博士・「脳の学校」代表・加藤俊徳さん

医師・医学博士・痛み改善ドクター・富永ペインクリニック院長・富永喜代さん

心療内科医・医学博士・ひめのともみクリニック院長・姫野友美さん

皮膚科専門医・医学博士・銀座ケイスキンクリニック院長・慶田朋子さん

以上、10人の医師に「60才からのおすすめの趣味」を5~8個挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計(8個の場合は1位を8点とし、以下順当に1点ずつ下げる)。全項目をランキング化。

始めない手はない女性におすすめ60才からの趣味

認知症予防、健康維持、社会とのつながり──メリットばかり!

名医10人が30個のおすすめを挙げてくれた。「できそう」と思えるものからやってみて。合わなくても諦めず、別の趣味に挑戦すればいいんです!

【1位36点】ウオーキング

「運動時に筋肉から分泌される物質・マイオカインが、脳の神経細胞の成長や再生を促すことが科学的に証明されています。歩くときはつま先で地面をキュッと押すイメージで、ふくらはぎの筋肉を意識して。1日20分を目標に歩こう」(下村さん)

「ひとりより誰かと歩きながら他愛ない話をすることで、社会的なつながりが生まれます」(舛森さん)

「曜日によって歩くコースを変えるなど、マンネリ化を防ぐ工夫も大切」(和田さん)

ウォーキングしている女性のイラスト
認知症予防にいいと科学的に立証済み(イラスト/藤井昌子)
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【2位21点】ガーデニング

「日光を浴びることで体内時計が整い、自律神経が正常化。さらに、体内でビタミンDが作られるので健康な骨の維持にもつながります。季節の変化を感じられるのも脳への刺激に」(市原さん)

「JAGES(日本老年学的評価研究)によると、園芸や庭仕事を趣味としている女性は認知症の発症リスクが低いことが報告されています。また、育てた花や野菜をお裾分けすることで、コミュニケーションのきっかけに」(舛森さん)

ガーデニングをしている女性のイラスト
屋外で日光を浴びながらだとよりいい(イラスト/藤井昌子)
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【3位11点】ダンス

「音楽を聴きながら手と足を別々に動かすなど、複数のことを同時に行うので、脳のさまざまな機能が刺激されます。特にタンゴがおすすめ。運動量が多く、複雑な動作をパートナーと協調し、計画的にこなす必要があるので、脳のアンチエイジング効果が高いとの研究結果もあります」(下村さん)

「柔軟性や体幹の強化、心肺機能の活性化、音楽に合わせて体を動かすことによる精神的高揚など、メリットが多い」(慶田さん)

社交ダンスのイラスト
音楽に合わせて体を動かすことで脳が活性化(イラスト/藤井昌子)
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趣味ランキング
4位から15位はこちら
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取材・文/鳥居優美

※女性セブン2026年6月25日号