健康・医療

《理想の“かかりつけ医”を見つける方法》参考にすべきは「ネットの口コミよりリアルな口コミ」 自治体の保健センターや地域包括支援センターへの活用も

ネットの口コミよりリアルな口コミ

 では、理想のかかりつけ医とはどのような医師なのだろうか。

「基本的には、幅広い不調や悩みを相談できる一般内科の医師がいいでしょう。自宅の近くにあるようなクリニックで、必要に応じて整形外科などの専門医や大病院を紹介してもらうイメージです。

 年を重ねると歯科と眼科のかかりつけ医もいると安心です。歯は全身の健康状態と深く関係しているし、高齢になると緑内障や加齢性黄斑変性のように失明リスクのある病気になる可能性も高くなります。1年に数回はメンテナンスや検査のためにも受診し、もしものときに頼れる医師を探しておくことが重要です」(下方さん)

 かかりつけ医を見つけるうえでのキーワードは“なじみの医者”だ。千代田区医師会会長で、やじまクリニック院長の矢島俊巳さんが説明する。

「まずは体の悩みを何でも相談できる医師を持って、知り合いになるのがいちばんです。そういう“なじみの医者”が1人できれば、必要に応じてほかの専門医を紹介してもらうことができる。

 例えばかかりつけの先生に、『いい歯科医院はありませんか』と相談したら、自分が通うおすすめの病院を教えてくれたりするものです。特に地元密着型のクリニックでは、医師同士の横のつながりがあるので、一般の人にはない情報をたくさん持っています」

不安のない最期のためのかかりつけ医の見極め方
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 がんや脳・心臓疾患など命にかかわる病気の疑いがあるときに、迅速に大病院につないでくれるかどうかもポイントだ。

「そのためには、大きな病院と連携がとれていて、何かあればすぐに連絡をとってつないでもらえるような体制が必要です。医師の年齢は関係ありません。若くてガッツのある医師もいいけれど、ある程度の年齢なら経験が豊富という長所がある。ただし、検査を頻繁に行ったり、薬を出しすぎる医師には注意しましょう。しっかり患者の話を聞いて、理解しようとしてくれるのがいいかかりつけ医です」(下方さん・以下同)

 また、ネットの口コミは信頼度が低いが、リアルな口コミは参考になるという。

「地域の評判や知人などの意見を参考に選ぶのもひとつの方法です。『あそこの先生は親身になってくれるよ』というような情報は、日頃から集めておくのが大事です。自分で探すのが難しければ、自治体の保健センターや地域包括支援センター、医師会などに相談するといいでしょう」

 最終的な決め手は、お互いの相性だ。神経内科医で米山医院院長の米山公啓さんは言う。

「実際に診察を受けてみないとわからないことは多い。予防接種や健康診断などでクリニックの雰囲気や先生の対応などを見ておくこともできます。

 人間なので相性もありますし、話しやすいと感じるかどうかは人それぞれです。どれだけ腕がよくても、相談しにくいなと思う先生はかかりつけ医には向いていない。この人なら任せられると思える医師を見つけることです」

(第2回へ)

※女性セブン2026年7月2日号

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