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《人生100年時代の失敗しない“老後準備”》「遺言書」は1回書いたら終わりではない 状況や気持ちの変化にあわせて“毎年書くつもり”くらいで気楽に書くべき

遺言書は1回書いたら終わりではない(写真/PIXTA)
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 人生100年時代、人はより長く生きられるようになっているが、80代、90代という“未経験”の長寿に不安を覚える人も多い。どんな準備をしておけば安心して老後を送り、長寿時代を生きられるのか。上手に老いるための備えを知っておこう。【全3回の第2回】

エンディングノートは必須

 何においても遺言書を残しておくべきだと指摘するのは、終活総合支援士でリンテアライン株式会社代表取締役社長の武藤頼胡さんだ。そのためには、自分にどれくらいの資産があるか把握することから始めたい。

「50代、60代はまずは自分の状況を知ること。自分の財産を知らない人は多いです。金目のものだけが財産ではないので、きちんと身の回りのことを把握しておきましょう。趣味で集めているコレクションが意外とお金になることもあります」(武藤さん)

 老前整理コンサルタントの坂岡洋子さんも言い添える。

「遺言書は1回書いたら終わりでなく、毎年書くつもりぐらいで気楽に書くのがいいですね。状況も気持ちも変化するものです」

これからやりたいこと、いままでの人生、最期の迎え方などその時々に感じたことを書き溜めておこう(写真/PIXTA)
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 都内の主婦・Yさん(74才)も遺言書を残しておくことで死に不安がなくなったと話す。

「知り合いが遺産相続で揉めているのを見て、夫と財産整理を始めました。司法書士のかたに相談して遺言書としても使えるような目録を作り、現時点での資産価値を調べながら、土地は長男、家屋は長女、有価証券は均等に、というように公平に分けました。貴金属やブランド品、ゴルフバッグや骨董品なども査定してもらい、不要なものは現金化して遺産相続の専用口座を作って預け入れました。子供にも相談しながら私か夫どちらかに先立たれた場合は高齢者施設に入る手続きも済ませ、費用も明確にし、工面の方法や子供たちの費用分担についても明文化しています。これで心置きなく死ねます」

 遺言書までいかなくとも、いまの気持ち、老後の希望、理想の最期について書き残しておくことはできる。

「終活の相談を受けているなかで、エンディングノートで老後が変わったという人は少なくありません。どんなことをしたいかが明確になり、旅行や趣味など心残りなくできたという人、自分の人生を振り返ることで親との会話が増えていままで伝えられなかった感謝の気持ちを伝えることができた人、みなさんがそれぞれ“人生の整理”のためにエンディングノートを活用されている。望まない最期を迎えないためにも重要です。

 ただしマイナスなことを書くのはできるだけ控えた方がいいですね。お葬式に呼びたくない人を書くより、絶対に呼んでほしい人を書く。恨みつらみよりも感謝の言葉を残す。その方が前向きな老後を送れます」(武藤さん)

 人間関係の整理をしたという千葉県に暮らす女性Sさん(66才)も言う。

「私に万が一のことがあったときに知らせる優先順位をABCに分けてメモ欄に明記しました。自分で判断ができなくなっても、いまの気持ちを大事にしてもらいたいんです」

(第3回につづく)

※女性セブン2026年7月9・16日号

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