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《卑猥な施設に祖国の名前を使うなんて!》トルコの青年が激怒「wikiにも載っていない」ソープランド誕生の真実【第17話中編】『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』

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すべて想像の逆を行く男、高須克弥の破天荒な人生を描く連載『YES!逆張り人生~高須克弥物語~』! 読めば悩みが全て吹き飛ぶ、そんなパワフルすぎる人生を、どうぞご堪能あれ。

第17話:ソープランド改名事件と脂肪吸引の話【中編】

 こうして晴れて入国できたハルン青年は、克弥が用意したマンションに住み、高須クリニックでバイトをしながら日本の美容外科を学んだ。鞄1つで来たため、着替えもなく、シヅが洋服をたくさん買い与えた。

 “ハルン”はドイツ語で小便の意味。高須クリニックではハルン青年を小便小僧と呼び続け、1年が過ぎた。そろそろ帰国するとなった時、克弥は労ってあげようと思った。

「トルコ風呂に連れてってやる」

 男ならではの計らいに、ハルンは跳び上がらんばかりに喜んだ。

 しかし数時間後、スキップしながらトルコ風呂に向かったハルンが、泣きながら帰ってきたのである。

「どうした? そんなに良かったか?」

 克弥が聞くと、怒りを露わにした。

高須クリニック開業当初の高須克弥。(本人提供)
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「いいわけないでしょう! 僕は日本をとても愛して尊敬していたのに、あんな卑猥な施設に我が祖国の名前を使うなんて許せない」

 ハルン青年にとってトルコ風呂とは、伝統的な大衆浴場で、おじさんがマッサージしてくれる蒸し風呂を意味した。慣れない異国の地で小便小僧と呼ばれ続け、1年ぶりに故郷の懐かしい風呂で疲れを癒せると思って行ってみたら、セクシーなお姉さんに巧みにパンツを脱がされ、特別なマッサージをされたのだからそのショックは計り知れない。

「先生、このまま見過ごすわけにはいきません。大使館の電話番号を教えてください」

 ハルンの剣幕に押され、スタッフが慌てて電話帳でトルコ大使館の電話番号を調べた。

 ハルンが辿々しい日本語で電話する。

「もしもし、そちらトルコ大使館ですか?」

「はい。お電話ありがとうございます。ご予約ですか?」

「予約? あの、大使に抗議したいことがあるんですが?」

「何か当店のサービスにご不満がございましたでしょうか?」

 横で聞いていた克弥たちにも噛み合っていないことが分かった。克弥が電話を代わる。

「そちら、トルコ大使館で合ってますよね?」

「はい。当店は歌舞伎町のトルコ、『大使館』でございます」

 克弥が慌てて電電公社が発行している電話帳を確認すると、確かに「トルコ大使館」と書いてあった。克弥たちにとっては笑い話だが、ハルンにとってはそうではない。

 その後ハルンは本当の大使館に正式に抗議し、これをきっかけに様々なところから声が上がったことで、数年後にトルコ風呂はソープランドと改名した。これは克弥がトルコの青年を風俗に連れて行ったことが発端となった騒動であり、ウィキペディアにも載っていない事実である。包茎に続き、またしても克弥は“下”に関する分野で日本の歴史に深く関与してしまった。本人は決して望んでいないが、ミユキに宣言した通り、果てしなく下品に生きていることは間違いない。(後編につづく)

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【プロフィール】
家守鷹主(いえす・たかす)/テレビ局プロデューサーとして高須克弥氏と出会い、十数年来の友人。今回、その人生を小説として描きたいと依頼したところ、高須氏は一言“YES”と快諾し、ペンネームも命名。かくして、希代の人生物語が幕を開けた。

高須克弥(たかす・かつや)/1945年、愛知県生まれ。医師(美容外科、整形外科、形成外科。学位は医学博士)。2018年に自身の全身がんを公表(発病は2014年)。

※女性セブン2026年10月22日号