
9月28日からスタートした『ブラッサム』は、作家・宇野千代をモデルに描き初回の平均世帯視聴率は関東地区で15.5%と注目を集めている。主人公・葉野珠に抜擢された石橋静河(32)の、オープニングでのダンス映像も話題に。立ち姿が美しく、凛とした笑顔でハキハキと明かす、朝ドラ主演の決意とは──

「はじめは朝ドラの撮影量に圧倒されました。ですが、この環境だからこそ学べることもたくさん。日々、自分がたくましくなっていっているのを感じます」
プレッシャーを感じつつも、とびきりの笑顔で撮影のこだわりを石橋は語る。
「たとえば人間の感情って、家事をしているときとか、帰り道を歩いているときとか、何気ない瞬間に動くもの。長い作品だからこそ、そういう細かい部分まで演じることができるのは、とても贅沢なことだと思います」
演じる葉野珠は、どのような人物だと捉えているのか。
「好奇心旺盛でやりたいことが見つかると、次の瞬間には行動に移しているような、行動力がある人です。いまよりさらに女性の自由がなかった時代であることを考えると、私も勇気をもらっています」
自分の気持ちは、自分で選べる!
珠を演じるにあたり、事前に友人と岩国旅行へ行ったという。
「宇野千代さんの生家にお邪魔してきました。ボランティアのかたがたが、生き生きとした表情で千代さんについて教えてくださったことが印象的でした」

宇野の著作を読む中で、特に印象に残った言葉がある。
「千代さんは『ご気分は?』と聞かれると、どんなときでも『最高です!』と答えていたんだそうです。骨折をして入院しているときでさえ、そうおっしゃっていたとか。私もやってみたのですが、やっぱり疲れたり落ち込んでいると、なかなか言えなくて。千代さんはどんなに大変な状況でも『最高です』と言うことで、自分の気持ちを持ち上げていたのかなと思いましたし、自分の気持ちは自分で選べるんだと教えてもらいました」
長期に渡る撮影は心身に大きな負荷もかかるが、心を整えるルーティンがある。
「撮影の合間にスクワットをしています。撮影中は朝から晩まで、常に次のシーンのことを考えているので、頭の中がグルグルしてしまうことがあって。もともと体を動かすのが好きなので、そんな時は10回くらいスクワットをすると、頭が切り替わってリフレッシュできるんです」

最後に見どころを尋ねた。
「物語が進むと大正ロマンに突入します。世の中の価値観や美の基準も変化して、衣装や建物のデザインも華やかになっていくので、ぜひ楽しみにしていてください」
オープニングのダンスがかわいいと話題に!
「ダンスをやっていた時代に憧れていたダンサー・辻本知彦さんによる振り付け。10年越しにお会いできて胸がいっぱいでした」と石橋は語る。

ベテラン女優たちの演技にも注目
珠の秘書・藤川優子(松たか子)

松は朝ドラ主題歌を担当したことはありながら、出演は今作が初。「オファーをいただき驚きました。多くは望まず、謙虚な気持ちでいます」と明かした。
珠の継母・葉野リョウ(国仲涼子)

『ちゅらさん』以来、25年ぶりに朝ドラにカムバック。
「40代でヒロインの母を演じるのが夢でした。実際に母親になったいま、朝ドラで母親役を演じられてうれしいです」(国仲)
◆石橋静河
1994年7月8日生まれ 東京都出身。2013年にコンテンポラリーダンサーとしてデビュー。
2015年、俳優業を開始。主な出演作に『鎌倉殿の13人』『燕は戻ってこない』(ともにNHK)など。
撮影/中村和孝 ヘア/KOICHI NISHIMURA(VOW-VOW) メイク/秋鹿裕子(W) スタイリスト/吉田恵 取材・文/井上明日香
※女性セブン2026年10月22日号