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《70代でやっておくことすべて・暮らし編》ぼんやり考えていると痛い目にあう“終の棲家”問題、予定がなくとも施設見学はマスト 孤独を避けるコツは年下の友人を作ること

予定がなくても施設見学はしておくべき(写真/PIXTA)
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 人生100年時代のいま、70〜80代は人生後半戦の真っただ中。なかでも大きなターニングポイントとなるのが「80才」だ。高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんが語る。

「80才を超えると“昨日までできたことが今日はできない”という事態に何度も遭遇し、がんや認知症、脳梗塞といった重い病気のリスクもぐっと高まります。こうした“80才の壁”を乗り越え、元気で有意義な80代を迎えるためには、70代までの過ごし方が重要なのです」

 80代で後悔しないために、70代までにやっておくべきことを見ていこう。最後は暮らし編。【全3回の第3回】

予定がなくても施設見学はマスト

 終の棲家について、「お金がないから特養(特別養護老人ホーム)で」「自宅をリフォームすれば安心」とぼんやり考えていると痛い目にあう。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが言う。

「特養なら安価で入居できると考えている人が多いのですが、単身で650万円超の貯金があるなどの条件に当てはまると、最低でも月13万〜15万円に費用が跳ね上がります。終の棲家は安易に考えず、元気な70代のうちから足を使って情報を集めておくことが必須です」

 終活アドバイザーの松尾拓也さんは「施設見学はしておくべき」とアドバイスする。

「施設は最終手段と考え、できる限り自宅で過ごしたいと考える人は多いのですが、実は施設の方がQOLが高いことが多い。自宅で過ごすことを望む人も施設を選択肢から外さず、70代のうちから複数の施設の見学や食事の試食をして、実際の暮らしを知っておくことをおすすめします」

葬儀と墓は決めておくのが“子孝行”

「墓じまい」が増え、墓のあり方が大きく変わるいま、「死んだ後のことなんて……」と先送りせず早めに備えておきたい。

「親が亡くなって死後の手続きに追われるなか、お墓の場所を決めるのは残された者にとって大きな負担になります。生前に本人の希望で墓の場所を決め、先に申し込んでおくことが理想的。墓は残された人がお参りしたり守ったりするものなので、子供たちに意見を聞いておくことも不可欠です」(松尾さん・以下同)

生前に本人の希望で墓の場所を決め、先に申し込んでおくことが理想的(写真/PIXTA)
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 葬儀も同様に、あらかじめ詳細を決めておこう。

「葬儀はお墓以上に、親の死後に比較検討する余裕がありません。“こう見送ってほしい”という希望を元気なうちに子供たちに伝え、お寺や遺影などを選定しておくとスムーズに事が運びます。準備に時間がかかるので、70代から検討を始めても早すぎることはないでしょう」

70代は友達づくりのラストチャンス

 静岡県に住むCさん(81才)は、還暦を過ぎてから交友関係を広げなかったことを後悔していると振り返る。

「80才を目前にして夫が亡くなり、数少ない友人らも施設に入ってしまった。旅行や趣味など誰かと連れ添ってやりたいことがまだまだあるのに、急に孤独になって途方に暮れています」

 子育てや親の介護が終わった70代は、新しい友人をつくる絶好の機会だ。

「いまのコミュニティーで充分と現状維持を望む70代は多いですが、10年もたてば死別や介護などで人間関係は変わります。無理をする必要はありませんが、気の置けない友人ができる可能性を閉ざさずに、気力も体力もある70代のうちに新しいコミュニティーに参加することをおすすめします」(畠中さん)

 出会いの場となるのは、地域のサークルやボランティア活動など。なるべく年下の友人をつくることも80代での孤独を防ぐコツだ。

 70代から食事やストレッチで健康を維持してきた、83才で現役医師・シニアモデルの高岡邦子さんは、いまも人生を謳歌している。

「お食事会に誘われたら、おしゃれをしてヒールを履いて出かけます。そういう機会があることがこの先の人生の活力になる。5年後にどうなっていたいのか考えて、準備を重ねたおかげで80代になったいまも楽しい日々を過ごせています」

 豊かな80代を迎えるために、今日からあなたは何を始める?

(第1回から読む)

※女性セブン2026年10月29日・11月5日号

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