
人生100年時代のいま、70〜80代は人生後半戦の真っただ中。なかでも大きなターニングポイントとなるのが「80才」だ。高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんが語る。
「80才を超えると“昨日までできたことが今日はできない”という事態に何度も遭遇し、がんや認知症、脳梗塞といった重い病気のリスクもぐっと高まります。こうした“80才の壁”を乗り越え、元気で有意義な80代を迎えるためには、70代までの過ごし方が重要なのです」
80代で後悔しないために、70代までにやっておくべきことを見ていこう。まずは健康編から。【全3回の第1回】
積極的に外食して脳と足を丈夫に
まだまだ元気だと思っていても加齢とともに体力は衰える。80代で転倒から骨折、寝たきりというよくあるリスクを避けるには、70代までに運動習慣を身につけておくことが大切だ。
「おすすめは外食を習慣にすること。節約のため食事を自宅ですます人は多いですが、外食は歩く機会になるうえ、脳の刺激や気晴らしにもなり、認知症や老人性うつを予防します。
ほかにも週に一度はショッピングモールに出かけて散策するなど、なるべく外に出る機会をつくることが肝心です。無理な運動は長続きしないので、楽しみながら続けられる運動習慣を身につけておきましょう」(和田さん・以下同)
「たんぱく質」摂取で肌も髪も元気に
80代でも元気な体をつくるためには食事も重要だ。
「70代は血圧やコレステロールの数値を気にしてダイエットや減塩をするより、日々の食事の栄養を重視することが先決。なかでも病気やけがに強い体づくりの土台となるたんぱく質を摂ることを心がけましょう」
83才で現役医師・シニアモデルの高岡邦子さんも70代からたんぱく質を中心とした食事をとることで、体が変わったという。

「毎食たんぱく質を含むおかずを3種類摂ることを意識しています。味や栄養バランスを考えて献立を決めて調理すると、脳のトレーニングやストレス解消にもなる。コンビニ弁当ばかりだった60代の頃と比べ、肌や髪の毛がきれいになり、若返りました」(高岡さん)