減量中でもお菓子断ちをすることができない…というダイエッターも多いはず。
日々ダイエット情報をリサーチしている編集Oも、ついお菓子をつまんでしまうダイエッターのひとり。そんなOがネットサーフィン中に見かけて、どうしても気になってしまったのが、ギルトフリースナック専門店の「snaq.me(スナックミー)」というサービス。
どうやら、体に優しい素材を使った罪悪感のないお菓子(=ギルトフリースナック)を2週間もしくは4週間に1箱(8パック入り1814円)、定期配送してくれるのだそう。
公式サイトをのぞくと、ナチュラルなデザインのパッケージに、ナッツやドライフルーツ、素朴な見た目の焼き菓子などが並び、確かにヘルシーな印象を受ける。説明を読むと、「170種類以上のバラエティ」「ひとりひとりごとにパーソナライズ」「毎回異なるスナックをセレクト」…コレ、全部本当? そこで、実店舗のないオンラインストアをイマイチ信用しきっていない昭和生まれのOが「snaq.me」を直撃してきた。
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私の疑念を知ってか知らずか、「snaq.me」の発案者であり代表取締役の服部慎太郎さんが取材に対応してくれた。
お話をうかがうと、そもそも「snaq.me」は、スーパーやコンビニといった身近な場所で手に入りづらい健康志向のお菓子を手軽に購入することができたら…という思いから誕生したのだそう。
「ぼく自身もお菓子が好きなのですが、娘もお菓子を食べるようになり、より質を意識するようになりました。スーパーなどで手軽に買える健康志向のお菓子は、種類が少なく飽きてしまう。そこで、手作りマルシェなどで販売されているような質のいいお菓子が簡単に手に入るサービスがあれば…と思ったことがきっかけです」(服部さん、以下「」は同)
そして実店舗を持たないことも、種類豊富なお菓子を取りそろえることができるポイント。
「販売スペースの問題はもちろん、『snaq.me』で扱っているお菓子は保存料など使っていないため、長期間在庫を抱えるということをしていません。定期配送サービスの場合は、なにがどれだけ必要か把握しやすいので、それをベースに仕入れることで好みに合わせた幅広いアイテムを展開することができています」
お菓子のラインナップは、焼き菓子や米菓、チョコレート菓子、フルーツやナッツを使ったものなど170種類以上あるという。どうやって、そんなに多くの商品を展開しているの?
「社内のラボで開発したレシピで発注した完全オリジナルの商品のほか、現在、70~80社のメーカーさんとやりとりをして、商品の仕入れを行っています。白砂糖や人工的な添加物を使っていないことなど、社内で決めた基準を満たしているものを選んでいますが、おいしさを一番重視しています(笑い)」
展示会や地方にある道の駅などで顧客にマッチしそうな商品を見つけると、社内で試食したうえで評判がいいものをチョイス。さらに、社内にあるラボでパティシエがブラッシュアップしたレシピをメーカーに提案したり、専用にレシピを改良してもらったりしているため、「snaq.me」でしか手に入らないお菓子もあるという。
「例えば、通常ザラメ糖がついている商品も『snaq.me』用にザラメ糖なしのものを作ってもらったり、白砂糖を使っているものはてん菜糖など未精製糖とよばれるお砂糖に置き換えてもらったり。また、ユーザー評価の高いお菓子なら、オリジナルのフレーバーを相談するなどして、よりユーザーの好みに合うものを増やしていくという形をとっています」
そこまでこだわったラインアップがそろっているのは、お菓子好きとしてはうれしいサービスだけれど、本当に自分好みのアイテムを届けてくれるのか気になる。
「『snaq.me』のアプリで届いたお菓子に評価をしていただき、その傾向からユーザーの好みを分析してひとりひとりに違う内容でお菓子をお届けしています。計算上は10兆を超える組み合わせになりますね」
さらに、好き嫌いを登録することで苦手な素材を使ったお菓子が届かないようにしたり、リクエストで届けるアイテムを指定したりすることも可能なのだとか。でも、どうやって数千人規模のユーザーに届ける組み合わせを決めているの?
「実は食品業界よりもネット業界出身のスタッフが多い会社なので、その辺はロジカルにやっています。社内のエンジニアが作ったアルゴリズムによって、ユーザーの評価を反映し、なおかつ直近2、3か月で送ったものとはかぶらないアイテムをチョイス。サービスを始めた当初は、テーブルの上にお菓子を並べて人力でやっていたこともありますが、今はもうその時代には戻りたくないですね(笑い)」
評価内容は、甘みや酸味、硬さの好みなどかなり詳細。プロファイルされた自分の好みをチェックするのも楽しそうだし、そしてそれに合わせてどんなお菓子が届くのか、というワクワク感もある。
なにより添加物を使わない素朴さのあるお菓子とテクノロジーを融合させることで、より顧客にマッチした商品を提供しているということに驚き!
それでは、実際にどんなお菓子が届くのか、ボックスのタイプ別にイメージをご紹介。
初回専用「Tasting Box」は12種類入り
初回だけ注文可能な「Tasting Box(テイスティングボックス)」(1058円)はミニサイズのお菓子が12種類入ったもの。これは中身が決まっていて、ユーザーの好みを知るためにバランスよくさまざまな種類が入っている。ちなみに、初回から通常ボックスで注文することも可能とのこと。
ラインナップは、写真の「ドライパイン」「ギルトフリーショコラ」のほか、「米粉カカオボール」「フリーズドライフルーツストロベリー」「黒糖くるみ」「おこめビスケフルーツテイスト」「甘辛落花」「太麺ザクザク 塩」「そら豆チップス くんせい黒こしょう」「ローミックスナッツ」「手作りグラノーラ 抹茶」「ばあちゃんのおからクッキー」。
「バラエティBOX」はフルーツ系、おつまみ系も
こちらは「バラエティBOX」の一例。焼き菓子はもちろん、写真左の「フリーズドライアプリコット」など素材の味を楽しむフルーツ、スナック菓子好きにマッチしそうな「太麺ザクザク 塩」(写真中央)、「チーズ&ペッパークッキー」といったおつまみ系まで幅広く揃う。
「しょっぱい系のお菓子だけ、というリクエストをされる男性ユーザーさんもいらっしゃいますよ。以前に『鮭皮チップス』というアイテムを入れたときは賛否ありましたが、好きな人はかなり好きという評価だったので、珍味というカテゴリーを作ろうかと思案中です」
グルテンフリーでも多用な味が楽しめる
「小麦を使っていないアイテムなので、和風のお菓子やシンプルな材料で素材の味を楽しんでいただくものも多いですね」
写真左の「おぬかさん プレーン」は地方メーカーの商品で米ぬかを使った焼き菓子。写真中央の「おかき揚げ あんこ」は郷土菓子で、おかきとあんこの甘じょっぱい組み合わせが好評とか。一方、写真右の「ハーフポップス バター&ピュアオーシャンシーソルト」は海外上陸系の新感覚ポップコーン。グルテンフリーといっても、意外に多様な味が楽しめるみたい。
「小麦/動物性/乳製品フリーBOX」もある
さらに素材にこだわる人には、「小麦/動物性/乳製品フリーBOX」もある。オートミールを焼き固めたイギリス発祥のお菓子「フラップジャック シナモンレーズン」(写真左)や、甘じょっぱい「焼きとうもろこし」(写真中央)など食感が楽しいお菓子のほか、写真右の「米粉焼きドーナツ レモン」のような、焼き菓子も入っているのがうれしい。
「アレルギーがある方には個別対応もしているので、心配な方はご相談ください」
せっかくなので、人気のアイテムについても聞いてみた。
「やはり焼き菓子ですね。ギルトフリーとかヘルシーというと、すごく淡泊なおからクッキーなどを想像すると思うのですが、全然そんなことはないんです。あと、チョコレート系や朝食代わりにもなるショートブレッドも人気ですね。ドライフルーツも、市販のものは砂糖を使った甘いものが多いですが、『snaq.me』はすべて無添加で噛めば噛むほど自然の甘みが出てくるので、これをきっかけにドライフルーツを好きになったというお話もいただきます」
話を聞けば聞くほど、素材にこだわったいい商品をよりよい形でユーザーに届けたいという思いが伝わってきて、コスト面やサービス面での合理化としてのオンライン販売を「なんだかうさんくさい」と思っていたことが申し訳なくなってきた。
「通信販売ビジネスの会社ではなく、食品ブランド、お菓子ブランドを目指しています。少量多品種のため、商品ごとの規模をあまり大きくできないのでコスト面は大変ですが、同じ価格だったらわれわれの方が絶対に中身がいいという自信はありますね(笑い)」
お菓子好きなダイエッターにとって、食べるもストレス、食べぬもストレスになりがちなお菓子。それなら、ギルトフリーなアイテムを取り入れて、ダイエット中のストレスと上手につきあってみては?
撮影/生熊友博
【データ】
ギルトフリースナック専門店「snaq.me(スナックミー)」
http://snaq.me/
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