女優も実践！顔の筋肉を鍛える「6つの表情メンテナンス」を演技指導のプロが伝授

口角をきちんと上げられない人は、笑ったときにおばあちゃんのように見えてしまっているかも。

さまざまな女優や俳優に演技指導を行う鰐渕将市（わにぶち・まさいち）さんによれば、口角を上げる筋肉が衰えている人は、笑顔を作ろうとしたときに首の前面についている斜角筋が引っ張られ、おばあちゃんのような口元に見えてしまう人が多いそう。

また、顔の筋肉を鍛えないと顔のたるみやほうれい線が目立つだけでなく、表情も引きつってしまうのだとか。そこで、鰐渕さんの著書『きれいな女優がやっているやせメンタルのつくりかた』（アスコム）から、顔の筋肉を鍛えて美しい表情を作る「6つの表情メンテナンス」を紹介！

「人の体は重力の影響から逃れられません。加齢とともにたるみが生じる顔は、メンテナンスによって筋肉を引き締めれば、重力に負けない小顔になれます」と、このストレッチを続けることで顔を引き締めることができると鰐渕さんは語る。

多くの女優を魅力的な姿に導いてきた演技指導のプロが教えるメソッドを、さっそく試してみよう。

眉間ストレッチ

感情を表す重要な役割を担っている眉の動き。ストレッチしながらできるだけ大きなアクションを心がけて繰り返すのが、顔を引き締めるコツ。

【1】眉間を人差し指でおさえる

【2】指を眉間に当てた状態のまま、眉を上げ下げする

【3】指を眉間に当てた状態のまま、ギュッと眉間に力を入れてシワを寄せる

口角アップ

口角に力が入る様子を意識しながら行えば、口角が上がって自然な笑顔に。笑顔の印象をよりよくしたい人だけでなく、ほうれい線に悩む人にもおすすめ。

【1】左右の口の端に人差し指を当てる

【2】指を当てたまま、ニッと笑う動作を数回繰り返す

耳ストレッチ

頭部や顔の大きな筋肉につながっている耳。ストレッチするときは、耳周辺の筋肉を意識してほぐすのが◎。この動きに加えて、手を使わずに耳を動かすのも、日ごろ使う機会のない耳の筋肉までアプローチできる。

【1】両方の耳たぶを手でつまむ
【2】つまんだまま、耳たぶを上下左右に軽く引っ張る

あごトレ

食事や会話など、生活に欠かせない多くの動作をするあご。動かしながら、口元の筋肉と関節が連動しているのを感じて。

【1】あごの先端に人差し指の先を当てる

【2】指先を当てたまま、大きく口を開閉する

【3】開閉が終わったら、指先を当てたままの状態で大きく口を左右に動かす

バルーン運動

口の内側から周りの筋肉にアプローチ。動きに慣れたら、よりスピーディーにしてみると◎。

【1】口を閉じた状態のまま、中で空気をふくらませる

【2】口の中の空気を上下左右に移動させる

あっち向いて目

筋肉によって動きが制御される眼球。指の動きに合わせて視点を動かせば、目の筋肉が上下左右に引っ張られるのが実感できる。

【1】顔をまっすぐ前に向け、見える風景の四隅に目印を設定する

【2】首を動かさずに、眼球の動きだけで設定した目印に向け、右上、左上、右下、左下の順でテンポよく視点を動かす

【3】慣れてきたら、顔の前に人差し指を1本立てて、その先端を見つめたまま、上下左右に指を動かす

表情がよくなれば、周りの見る目も変わって、見られることに対する意識も高まってよりキレイに！　血流がよくなるお風呂上がりや、大事な人に会う日のメイク前に表情のメンテナンスとして確認しながら行ってみて。

この人に聞きました：鰐渕将市さん

わにぶち・まさいち。演技指導師。自ら開発した演技メソットでレッスンを行い、数々の俳優、タレントを育成・輩出。抽象的で感覚的な演技の世界を具体的な実感に変える独自に開発した演技メソッドでレッスンを行い、これまで映画『永遠の0』『亜人』『アルキメデスの大戦』『ドラゴンクエストユア・ストーリー』テレビドラマ『あなたの番です』『おっさんずラブ』『電影少女』『居酒屋ふじ』などの他、舞台、ブロードウェイミュージカル、狂言など、さまざまな作品から、世界的に有名なテーマパークの演技指導など、活躍の場は多岐に渡る。国家資格である按摩マッサージ指圧師の資格も所有。2020年7月31日には、やせメンタルを伝授する無料のオンラインワークショップを開催する。https://twitter.com/wanibuchimethod

文／イワイユウ

【データ】
アスコム『きれいな女優がやっているやせメンタルのつくりかた』