シドニー五輪女子マラソン日本代表で、現在は料理研究家として活躍する市橋有里(いちはし・あり)さんが健康と美容にうれしいスイーツの作り方を紹介する連載「美活にアリなスイーツ」。
今回は、準備10分、あとは焼くだけの簡単もっちりクラフティをご紹介。クラフティはフランスの伝統菓子で、カロリー高めのイメージがありますが、今回紹介するレシピは食べ応えもあるのにヘルシーで、女性にうれしい栄養素もたっぷりです!
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おやつにもブランチにも「もっちりチェリーのクラフティ」レシピ
こんにちは、市橋有里です。今回は、薄力粉をたっぷりめにしてもっちりむっちり食感にした食べ応えも満点なクラフティです。焼カスタードのような味わいとチェリーの酸味のバランスが最高!
忙しい朝のエネルギー補給や、週末のブランチにもぴったりなので、ぜひ作ってみてください。
《材料》(20cm×16cm型1個分/約1050kcal ※1人分約131kcal[8等分])
アメリカンチェリー…20個 薄力粉…60g 砂糖…50g 牛乳…250cc 卵…2個 バター…10g バニラエッセンス(あれば)…少量
《作り方》
【1】チェリーは包丁で縦半分にくるりと1周して切り目を入れ、半分にして種を取り除いておく。砂糖大さじ1(分量外)くらいをまぶして水分を出す。
【2】オーブンを180℃に予熱しておく。(焼き色をつけたくない場合は170℃)ボウルに卵、砂糖を入れてよく混ぜ、薄力粉を入れて粉っぽさがなくなったら、牛乳、とかしバター、バニラエッセンスも入れてよく混ぜる。
【3】 型に分量外のバターを塗り(焼き上がりに取れやすくするため)、【1】を並べ、【2】を入れてオーブンで30分焼いたら型ごと冷ます。
究極にヘルシーにしたい場合は、生クリーム無し、バターを省いても大丈夫!(バター無しだと979kcal)。また、チェリーをクランベリーやレーズン(鉄分補給)に替えてもよいですね。その場合は、ラムやキルシュに少しつけてふやかしておくと、風味が増しておいしくなります。
意外にも栄養満点なチェリー
冷蔵庫にあるもので思い立ったときにできるのがクラフティ。現役の頃からよく作っていたお菓子の1つです。
よーく熟れたアメリカンチェリーなら、砂糖も不要! アントシアニンが豊富なので眼精疲労、抗酸化作用があります。メラトニンも豊富なので、安眠効果、更年期障害にも有効ですよ。砂糖の量はお好みで調整して、好きな“甘さ”を見つけてくださいね。
教えてくれたのは:料理研究家・市橋有里さん
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。https://ameblo.jp/ariblo-ichihashi/
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