年が明けたら福袋を買おうと決めている人も多いと思います。お得にいいものが買えるイメージがありますが、本当にお買い得なのかといえば、それはまた別の話なんです。そう話す消費生活アドバイザーの丸山晴美さんから、福袋の賢い買い方を教えてもらいました。
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定番のアパレル福袋、“買い”じゃないものは?
いろんなアパレルブランドが、ここぞとばかりに発売する福袋。本当にお得なのか詳しく見ていきましょう。
中身が見えるもの、見えないものどっちがおすすめ?
福袋には中身が事前にわかるものと買ってあけるまでわからないものがありますよね。何が入っているかわからないものは、売れ残り商品がほとんどだと考えていいでしょう。中身が見えない福袋は、アパレルに限らずお得感が低いです。
一方、中身がわかるものは、福袋用に作られた質がいいとは言えないものが入っていることも多いです。それでも、ほしいものが入っているから買いたい、と感じるならば悪くないでしょう。
子供服ブランドの福袋はアリ
アパレルの福袋でも、デザインにこだわりがなければ、子供服ブランドのものは値段よりも高いものが入っていることが多いので購入の価値ありです。誰かにプレゼントすることもあると思いますが、子供のサイズアウトは早いので、ワンサイズ上のものを購入しましょう。
人気のブランドものは売り切れるのも早いですが、アパレルは年明けから2月上旬にかけてどんどん安くなるので、福袋でなく新春セールでほしいデザインのものを選んで買うのもいいと思います。
確実に元が取れる飲食系と家電
では、どんな福袋ならお得なのかというと、元が取れるの可能性が高いのが飲食系です。また、必要な状況ならば、家電福袋もお買い得と言えます。
金額分の引換券が入っていればそれだけで元が取れる
「ミスタードーナツ」の福袋など、福袋の金額以上の商品と引き換えできる金券が入っているものはまず損はありませんね。そのほか、「築地銀だこ」、「ケンタッキー・フライド・チキン」、「ビアードパパ」、「サーティーワンアイスクリーム」、「マクドナルド」(抽選予約)は2021年にお得な福袋を発売しているので、2022年も販売される可能性が高いです。
このように、飲食系の福袋は基本的に購入金額以上の特典が多いので、よく行くお店をチェックしてみてください。洋服や雑貨などに比べて、消え物は失敗が少ないのも利点ですが、引き換え券には期限があるので使い忘れないようにしましょう。
紅茶や調味料など日持ちする食品も◎
紅茶や調味料の専門店など、普段あまり値引きをしないお店の福袋にも注目です。例えば紅茶専門店の「ルピシア」の福袋は、販売価格の2倍相当の茶葉にプラスして限定品の茶葉もしくはマグがセットに。しかも、多種多様な紅茶を扱う「ルピシア」だからこそのラインナップで、18種類のセットから自分好みのものをセレクトできます。日持ちもするので、多めに買っても日常的に紅茶を飲む人なら確実にお得ですね。
ジャムやドレッシングの製造・販売をしているギフトショップ「セゾンファクトリー」の福袋も人気です。すぐ完売してしまうのですが、第2弾の販売があったり、定期的に予約を受け付けていたりすることもあったので、ほしい人はこまめにチェックするといいでしょう。
まとめて家電がほしい人は福袋で
また、家電の福袋を買う場合は中身が見えることがマスト。例えば、テレビとDVDレコーダーのセットや、「一人暮らしセット」のようなパッケージの福袋は金額としてはかなりお得です。
一人暮らしや新生活を始める子供のためなど、メーカーは問わないけれどまとまった家電が必要、という場合にはかなりおすすめできます。ただし、自分でセッティングする必要があるかなど、条件面もきちんと確認しましょう。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈