2022年を有意義な1年にするためにも、旅で気分をあげたいもの。そこで、旅行ジャーナリストの村田和子さんが、来年に向けて「気分をあげる旅」として、横浜と神戸という東西の港町を舞台に「海を感じる極上の休日プラン」を紹介。年末年始、まだ間に合うものもありますよ!
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館内まるごと船のよう!ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
まずは、東・横浜のプランから。横浜みなとみらい21のベイフロントには、最近も多くのホテルがオープンをしています。そんな中、ヨットの帆を模した独特のフォルムが目を惹くのが老舗の「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」。
館内に一歩足を踏み入れると、吹き抜けのアトリウムや調度品など、船をほうふつとさせるデザイン。客室やレストランの大きくとられた窓には海と空のブルーが広がります。
客室から行き交う船、刻一刻と変わる景色を見ていると時間が経つのを忘れそう。その解放感たるや、海の上のクルーズ船のようです。
ホテル専用船「ル・グラン・ブルー」で横浜を巡る
実はホテルでは、専用のクルーズ船「ル・グラン・ブルー」を所有し、30分ほどのミニクルーズを実施。外来でも気軽に利用できる、知る人ぞ知るアクティビティとなっています(気になるお値段は後述)
運河を巡るコースや、私が乗船した際には湾内の海上保安庁の基地や、大さん橋などを巡るコースを運航。大型客船が停泊しているときには、間近で見上げる体験もでき、迫力があるといいます。
そして、船内の解説アナウンスが、とにかく素晴らしい。横浜や港の歴史、船のことなど、横浜に住み船には多少詳しいと自負する私も知らないトリビアが満載。老若男女楽しめます。
プチクルーズとしてはシーバスなどもありますが、「ル・グラン・ブルー」は、なんといっても優雅でゴージャスなクルーザー。乗船するだけで極上な気分になり、海から見る横浜の美しさに感動すること間違いなし。
それでいてお値段は……なんと1200円(ホテル宿泊者やレストラン利用者は500円割引)とのこと。近くを訪れたら利用しない手はありません。確実に乗船するならあらかじめ予約がおすすめです。
ホテルに宿泊するなら、新しくなったクラブラウンジへ
また、クラブフロアに宿泊すると利用できる「クラブラウンジ」
レストランを改装した広々としたラウンジは、日中は海と太陽の煌めきを、夜はみなとみらい地区の夜景を堪能できる絶好のロケーション。本格的な厨房があるため、時間ごとに提供される食のレベルも高く、ラインナップが豊富です(※軽食などの利用も無料)。
翌朝には朝食も提供されます。
チェックインやアウトもラウンジでOK。インターコンチネンタル ホテルはクラブラウンジが充実しているので、ちょっと奮発してフクラブロアへの滞在がおすすめ。ホテルでの楽しみも膨らみます。
https://www.icyokohama-grand.com
みなと町神戸の絶景と天然温泉を堪能。神戸みなと温泉 蓮
一方、西・神戸でおすすめしたいのが、神戸三宮駅から送迎バスで5分、三方を海に囲まれた新港エリアに佇むのが、神戸みなと温泉 蓮。
日帰り利用も可能な館内は、炭酸風呂や露天風呂など本格的な天然温泉が楽しめるほか、お洒落なラウンジや食事も人気です。
そして、なんといっても館内から、海と神戸の街の景色を満喫できるのが魅力。
特にラウンジからは、神戸ハーバーランドやメリケンパークなど「これぞ神戸」という絶景を望めます。
また、健康増進施設としても力をいれていて、ヨガやマッサージなどさまざまなメニューもあり、心だけではなく体もパワーチャージできます。
客室は50平米以上。テラスで海を見ながら深呼吸
客室は和モダンの洗練されたデザインで、スタンダードな客室でも50平米以上とひろびろ。
しかもうれしいことに全室テラス付き。プライベートな空間なのでマスクを外し、誰にも気兼ねなく、絶景を楽しみ、潮風を感じ寛げます。
宿泊したからこそ堪能できる温泉や食事も魅力
最上階には、宿泊者専用の温泉があり、こちらからは海に浮かぶ神戸空港を臨み、離発着する飛行機や、行き交う船を見ながら極上の入浴タイムを堪能。
また、夕食は宿泊者専用のレストランで「ライブ割烹ビュッフェ」がいただけます。目の前で出来立てを好きなだけ。料理長自慢の出汁をベースにした料理、季節の海の幸など、思わず笑みがこぼれる料理が満載です。
館内は温泉旅館の風情と、ホテルの洗練されたサービスが融合し、両方のいいところを備えた宿。大切な人との語らいの場、記念日利用にもおすすめです。
いずれの施設も年越しは満室ですが、その他の日程は空室もまだあります(12月20日現在)。日帰りで利用できる施設やプランもあるので、検討してみてはいかが? 来年こそは、コロナが落ち着き、日常が戻りますように。
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)。
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