気遣いができる人は素敵だなと思うこと、ありませんか? そこで、62万部を超えるベストセラーシリーズの最新刊『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること 』(ダイヤモンド社)の著者で、マナースクールの代表を務める諏内えみさんに、機転が利いて素敵だなと周囲に思われる“気遣い美人”になるための言葉がけや応答について教えてもらいました。
「何が食べたい?」に「○○以外なら」は好感度半減
食事に出かける約束をする場面などでよく出てくるのが「何が食べたい?」という質問。あなたはなんと答えることが多いですか?
「お店選びに気を使わせたくないという理由で、『中華以外なら…』というような答え方をしたことはありませんか? 気を利かせたつもりでも『食べたいものを聞いたのに、なぜ食べたくないものを答えるのか』と不快感を与えてしまうことも。
この場合は『○○が食べたい』と素直におっしゃるのがいちばん好感度の高い答え方です。『○○以外』を使う場合は、例えば『このところフレンチが続いているので、フレンチ以外で』『パクチーが苦手なのでエスニック以外で』など、理由とセットならOK」(諏内さん・以下同)
「何でもいい」は相手を困惑させてしまうNGワード
ついつい言ってしまうという人も多いかと思いますが、「どこでもいい」「何でもいい」も気遣いワードにはなりません。
「自分の意見をきちんと伝えるのが、育ちがいい人。本当に相手に合わせたいのであれば『何でもいい』ではなく、『あなたの好きなものを食べたいわ』と言ってみるのもいいでしょう。ただし、いつもこれでは自分を持っていない人と思われてしまうので、『今日は』はつけるのがおすすめです」
「それでいい」も1文字換えるだけで好印象に
相手からの提案を受けたとき、「それでいい」という答え方をしていませんか? 夫婦の会話でもよく出るワードかもしれません。これもひと文字換えるだけで、印象がガラリと好転します。
「『今晩カレーでいい?』『うん、それでいいよ』というような日常会話、よく聞かれますよね。ですが、『それでいいよ』は、妥協している印象を与えかねません。気遣いのできる人は『カレーね、それがいいな』というような表現になるはずです」
◆教えてくれたのは:マナースクール ライビウム代表・諏内えみさん
皇室を始めとするVIPのアテンダント指導、企業トップのトレーニングなどを経て、「マナースクール ライビウム」を設立。近年は「食べ方」「話し方」「気遣い」など、マナー以前の「育ち」や「品」を上げる独自の指導で、“結果を出すスクール”として人気。映画・ドラマでの女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導身のほか、自身もテレビ・ラジオなどで活躍。著書は『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)など多数。https://www.livium.co.jp/profile/