1日に食べる量目安は100g
また、2019年に世界195か国を対象に、食習慣と死因を分析した世界規模の研究結果でも、果物が関係していました。
「この研究は、どんな食習慣で死亡しているのかを国ごと、食習慣ごとに推定していますが、日本人における死亡の原因は、1位 食塩過剰、2位 全粒穀物不足、3位 果物不足(参考資料:GBD 2017 Diet Collaborators. Health effects of dietary risk in 195 countries, 1990-2017: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2017.Lancet 2019;393(10184): 1958-72.)でした。
2位と3位の結果から、毎日の食事にビタミン、食物繊維が足りていないということがわかります。私の相談者さんにも言えますが、果物は他の食材に比べて、食べている人と食べない人が分かれる食材です。糖質を気にするため、やせようと思っている人ほど果物を食べていません」
では、1日どれくらいの量を食べるのが適正なのでしょう?
「1日100gが適量です。食べ慣れていない人は、少しずつでもいいので毎日食べるようにしましょう。ただし、おいしいからといって食べすぎれば当然太ります。ご注意を!」
今が旬のブルーベリーをはじめ、これからの季節はおいしい時期を迎える果物ばかり。「毎日100gの果物を食べる」を新食習慣にしましょう!
◆教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。新刊『食べて、やせる! おうちdeダイエット』(三笠書房・以下同)が2.5万部超えのヒット。10万部超えの『食べても食べても太らない法』などダイエットや美容に役立つ食事について解説した本がベストセラーに。https://www.diet-class.com/
取材・文/佐々木めぐみ