
夏は明るい色が着たくなりますが、なかでも他のどの色ともすんなりマッチする白は、ヘビロテカラー。夏は暑く見えてしまうフルレングスのパンツスタイルも、色が白というだけで、清涼感のある着こなしに仕上がります。皇后雅子さまも、夏のホワイトパンツスタイルを度々ご披露。さわやかな配色や涼やかな素材合わせなど、清涼感を演出する工夫に注目です。
ビビッドな赤のインナーがアクセントのモードスタイル
2005年8月、新幹線で長野県へ向かわれた際は、赤と白のストライプのジャケットに、赤のトップス、白のセンタープレスのワイドパンツを合わせられた雅子さま。


ジャケットのストライプの縦ライン効果に加えて、白のパンツ+白のパンプスで、白を連続させたことで、スラッと脚長効果もあり、とてもスタイルアップが期待できるコーディネートでした。愛子さまはピンクの丸襟ワンピースで同系色の母娘コーディネートが印象的でした。
ゆったりサイズ感のセットアップが優雅な雰囲気
2006年8月、天皇陛下(当時は皇太子)、愛子さまとともに2週間、ご静養のためオランダを訪れた雅子さま。



シンプルなホワイトのパンツスーツは、少しゆったりとしたシルエットで、そのオーバーサイズ感がとても優雅さを醸し出しています。また、胸元には金のブローチを合わせられ、マニッシュな中に、女性らしさを添えた、雅子さまらしいクールビューティなコーディネートでした。
微妙に色味に違いがある白をミックスした上級ワントーンコーデ
2008年8月、ほんのりサンドカラーのやわらかな素材のパンツスーツをお召しの雅子さま。那須の御用邸を訪問されました。



白のインナーに、オフホワイトのクラッチバッグと靴を合わせられ、わずかな色の違いをミックスしたワントーンコーディネートに。雅子さまのようにワントーンでも素材や色味に少しの変化を加えると、のっぺりとせずにメリハリが生まれます。
また、トップをタイトにしつつ後ろの髪を下ろしたハーフアップのヘアスタイルは、きちんと感とリラックス感を両立したヘアスタイルで、ご旅行にもぴったりです。
小物は白×ネイビーのバイカラーでそろえ、清楚な雰囲気に
2010年8月、静岡県下田市の須崎御用邸へご静養された際は、雅子さまと愛子さまが見事なリンクコーデをご披露。




雅子さまは、ブルーのジャケットに白のトップス、白のパンツをお召しに。靴もバッグもネイビーと白のバイカラーで、アクセントになっています。愛子さまもブルーのワンピースで雅子さまとリンクコーデになっていました。雅子さはインナーも白を選ばれていましたが、インナーとパンツの白がつながることで、縦のラインが強調され、スタイルアップが叶います。
ターコイズブルーのジャケットに白を合わせることでより鮮やかさがアップ
2015年8月、須崎御用邸にご滞在のため下田へ向かわれたご一家。雅子さまは、ターコイズブルーの鮮やかなジャケットが主役のマリンコーデでした。



雅子さまがお召しになったジャケットの裾には、白のパイピングがはいっていて、海を連想させるさわやかなデザイン。そこに、白のパンツを合わせることで、よりジャケットのブルーの鮮やかさが強調され、全体的に明るい印象です。さらに、アクセサリーにもブルーの石を取り入れるなど、夏らしさ満点のコーディネートでした。
お気に入りのグリーンは面積を少なめにしてスタイルアップ
2015年8月、那須を訪れたご一家。雅子さまは、白のスーツにグリーンのトップス、同じ色味のバッグをコーディネートされていました。




この若草色は、雅子さまのお気に入りカラーのひとつ。この日は、愛子さまも同色のワンピースをお召しになっていました。雅子さまは、インナーとジャケットにコンパクトなものを選ばれています。そのため、上半身よりも下半身の面積が大きくなり、脚長効果を発揮。アクセントカラーとなるバッグとインナーをコンパクトなものにすることで、全体のバランスが整います。
締め色のネイビー小物ですっきりメリハリコーデ
2017年8月の那須御用邸でのご静養には、ブルーのジャケット×ホワイトのパンツをコーディネート。




バイカラーの靴も雅子さまがよく履いてらっしゃるご愛用アイテム。パールのアクセサリーをお召しになることが多い雅子さまですが、この日はネイビーの花のイヤリングに同じくネイビーのネックレスをお召しになり、キリッとシャープな印象でした。
透け感のあるカーディガンを合わせネイビー×白の大人マリンスタイル
2018年8月には須崎御用邸をご訪問。浜辺で貝殻拾いをされた際は、透け感のあるカーディガンやレースのトップスをお召しになった雅子さま。




駅にご到着の際は、水色×白のストライプ柄のジャケットに、ご愛用のネイビー×白のバイカラーパンプス、バッグもバイカラーのものをお持ちの雅子さま。浜辺で散策される際は少しお着替えになり、白のパンツに、レースデザインの白のトップス、さらに透け感のあるネイビーのミディアム丈のカーディガンを羽織られていました。カーディガンがシースルーなので、ネイビーでも重たくならず、軽やかな印象です。
足元もフラットな靴に履き替えられていましたが、白地にネイビーのリボンが付いたデザインで、全身をネイビー×白のツートンコーデでおまとめに。さらに、胸元には存在感のある貝殻のネックレスをお召しになり、とても夏らしさが香るコーディネートでした。
●皇后雅子さま、留学生を支援する式典に“着物”を連想させるデザインの服をお召しになるお心遣い