レッスン2|持っていると役立つおしゃれな定番アイテム
「若い女性と大人世代では、似合う小物も変わってきます」と西さん。では、50代がファッションに取り入れるとおしゃれに見えるアイテムや使い方のコツとは?
1 アクセサリーはボリューミーに
「指輪やブレスレットなど、若い人は華奢なデザインが似合いますが、人生経験を積んだオトナ女性は、ボリューミーで存在感のあるものの方がよく似合います。チェーンのブレスレットも、オトナ女性は2連に。ブローチをダブルでつけるのも、ゴージャス!」
2 パールは最強
「顔色をパッと明るくしてくれるパールは、大人世代の強い味方。とくにピアスやイヤリングは、顔のすぐ横にあるのでハイライト効果も。“プチプラ”アクセも大いに活用して」
3 長めのショールが大活躍
「年齢を重ねるにつれて、お腹がポッコリしてくるのは多くの女性に共通する悩み。でも、心配ご無用。長めのショールやスカーフで縦長のIラインを作ると、お腹が目立たず全身がスッキリ見えます。ゆらゆらと揺れる裾にお腹への視線をそらす効果がありますよ。体形が目立ちやすいニットのロングワンピースなどに合わせたり、ジャケットの裾からスカーフをのぞかせるのもおすすめです」
今日着る服は今日選んで自己プロデュースを!
西さんが生徒たちに繰り返し伝えていることがある。「今日着る服は、今日選ぶ」というアドバイスだ。
「着る服は前日のうちに決めておくことが多いですよね。でも、翌朝に天気予報や自分の気分も変わっていたりする。そんなとき、気分じゃないコーディネートで出かけてもちっとも心がときめきません。
だから、今日着る服は今日選びましょう。『今日、自分は何をするのか、誰と過ごすのか、そのためにどんな服を着たいのか』。毎朝真剣に考えて自分のプロデュースをすると、ファッションや人生がより素敵に変化していくはずです。洋服は誰かのためではなく、自分のために着るもの。自分なりのおしゃれを楽しみながら、いくつになっても“なりたい自分”になりましょう」
◆スタイリスト・西ゆり子さん
にし・ゆりこ。スタイリスト。テレビ番組におけるスタイリストの草分け的存在で、ドラマスタイリストとしてテレビドラマと映画およそ200作品を手がける。2019年度「日本女性放送者懇談会50周年特別賞」受賞。現在は、一般個人向けに「CoCo Styling Lesson」や、無料でスタイリングの知識を得られる「着る学校」(https://www.stylingschool.org)というコミュニティも展開。近著に『ドラマスタイリスト西ゆり子の 服を変えれば、人生が変わる』(主婦と生活社)。
撮影/五十嵐美弥 取材・文/森冬生