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ドラム式洗濯乾燥機の「乾きムラ」「乾かない」問題を解決!日々のお手入れ方法を家電ライターが解説

白のドラム式洗濯機と洗濯かごと白い椅子にクッションが2つおいてある部屋の一角
ドラム式洗濯乾燥機の「乾きムラ」「乾かない」はお手入れの怠りが原因かも(Ph/イメージマート)
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ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥まで一気に行ってくれる時短家電ですが、タテ型の全自動洗濯機に比べて使用ごとのお手入れ箇所が多いのが難点。お手入れをしないと、ホコリによる目詰まりで、乾燥ムラができたり、乾燥を何度も繰り返すことに…。そこで今回は、お手入れ箇所とその方法をおさらい。家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

【乾燥フィルター】目詰まりしてきたら軽くこすり洗いを

まず、毎回すべきお手入れ場所は、乾燥フィルター。

洗濯機の乾燥フィルターと溜まったホコリ
乾燥フィルターは洗濯のたびに掃除が必要な場所(Ph/イメージマート)
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「乾燥フィルターとは、乾燥したときに出る糸くずやワタくずを取り除くフィルターです。乾燥機能がない洗濯機には必要のないパーツのため、知らない人も多いようです。

この乾燥フィルターにこびりついたワタくずを放置すると、フィルターが目詰まりし、乾燥ムラの原因に。乾燥が終わるたびに取り除くのは必須です。綿棒やティッシュなどでいちいちかき出すのが面倒な人は、最近ではワンタッチでフィルターにこびりついたワタくずが一気に取れる機種、自動で取り除いてくれる機種など、手軽にお手入れできるドラム式が増えているので、次の買い替え時はこうした機種を選ぶのもいいでしょう」(田中さん・以下同)

そもそも乾燥フィルターは消耗品

ただし、こまめにお手入れしても糸くずなどを100%除去できるわけではなく、洗剤の残りかすなどで徐々に目詰まりしてしまうことも。

「そのときは、濡れたふきんなどで拭き取ることが推奨されていますが、すっきり取れない場合、外せるタイプの乾燥フィルターなら外して、洗剤を使うのも一つの手。石けんカスが落ちやすいセスキ炭酸ソーダや重曹に浸けてから、軽くこすり洗いしてみてください。ただしメーカー推奨の方法ではないので、自己責任で。そもそも乾燥フィルターは消耗品という位置。目詰まりが解消しない場合は交換しましょう」

【乾燥経路】詰まりが気になるなら専用ブラシを使える機種も

「実は乾燥フィルターの手前にある『乾燥経路』も詰まりやすい場所。ただ、ここは基本的にはお手入れする場所ではありません。詰まりを防ぐには、乾燥フィルターをしっかりお手入れすること、ペットの毛などがついたまま洗わないことが大切。詰まりが気になったときは、槽洗浄を試してみてください」

もし乾燥経路のホコリが気になるから、以下のグッズを試すのも一案です。

「一部の機種では、しなやかに曲がる乾燥経路用おそうじブラシを使って取り除けます。乾燥フィルターを外したとき、乾燥経路の入り口が見えるようなら試してみるのもいいでしょう。実際、長年お手入れを欠かさずしているにもかかわらず乾燥性能が落ちた人がこのブラシを使ったところ、乾燥フィルターの手前はもちろん、奥側からは直径7cmもの大きなホコリの塊が捕集でき、次回から乾燥ムラが全くなくなったという驚きの声も聞いています。

ブラシがなければ、養生テープを30cm程度切って細長い紐状に巻き、乾燥経路に突っ込んでホコリを絡めとる、という裏技もあります。ただし養生テープは乾燥経路に落としたら最後、修理を呼ぶハメに。手を離さないよう細心の注意が必要です。その点、お掃除ブラシは柄が長いこともあり、落とす心配はないでしょう。これでも詰まりが取れない場合は潔く、メーカーに分解洗浄の依頼を」

【パッキン裏のホコリ】使用後は必ず乾いた布で拭き取る

洗濯や乾燥をするたびに、他にもお手入れしなければいけないのが、洗濯機の扉の内側のパッキン。

洗濯機のドアのパッキンを掃除している手元
パッキン裏にはホコリやゴミや溜まりがち(Ph/イメージマート)
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「扉やパッキンには洗濯中、洗剤がかかったり洗濯物がぶつかりますし、乾燥中にはホコリが発生するため、それらがパッキン裏に溜まってしまいます。そのため、使用後は必ずパッキン裏を乾いた布でグルッと拭き取りましょう。

それでも、こまめにお手入れしているつもりが、意外とホコリが溜まってしまうこともあります。これが固まってしまうと取れにくくなってしまうので、定期的に割り箸に使用済みタオルなどを輪ゴムで巻き付け、奥までしっかり取り除くことをおすすめします」

【排水フィルター(糸くずフィルター)】フィルターカバー選びは慎重に

洗濯機下部にある排水フィルター(糸くずフィルター)も、大事なお手入れポイント。

洗濯機の排水フィルター
洗濯機下部にある排水フィルターも洗濯数回に1回は掃除したい(Ph/イメージマート)
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「ここは排水時に洗濯時に発生する糸くずなどを溜める役割を果たしており、洗濯数回に1回の頻度で取り除く必要があります。最近の排水フィルターは、一振りで糸くずが落ちやすい工夫がされていますので、忘れずに取り除きましょう。よくネット上のフィルターカバーをつけておくと、お手入れがラクとして実践されている人もいますが、ネットの目の大きさによっては排水が妨げられたり、糸くずが逆戻りしたりして、故障の原因にも。慎重に検討しましょう」

ここまで読んで、「私には無理…」「ここまでできない」と思った人は、次の買い替え時には、お手入れを軽減してくれる機種を選ぶのも手。下記のモデルは要注目です。

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