
秋といえば「実りの秋」。オレンジやボルドーなど、こっくりと深みのある色が秋らしさを醸し出します。そこで、皇后雅子さまの秋色ファッションを振り返ります。合わせる小物の色や素材など、秋らしさを演出する着こなしに注目です。
明るいオレンジカラーに濃いブラウンのパンプスで秋らしさアップ
2012年10月、ルクセンブルクへ出発される天皇陛下(当時は皇太子)をお見送りする雅子さま。



雅子さまには優しいオレンジカラーのツーピースをお召しに。明るいオレンジカラーに濃いブラウンカラーのパンプスを合わせることで、落ち着いた雰囲気と秋らしさを演出されていました。
敬意を示されたオレンジカラーのセットアップにブラウンで
2014年10月、オランダ国王夫妻が来日した際の歓迎行事では、オランダのシンボルカラーであるオレンジ色のスーツ姿でお出迎えされました。





この日お召しになったオレンジのセットアップは、ほんのり光沢のある生地で一段と華やかな印象でした。さらに、顔にあまり影を作らない帽子を被られることで、特別感を演出。顔周りにはパールのアクセサリーで明るさをプラスされていました。バッグや靴はブラウンをチョイス。オレンジと相性のいいブラウンを合わせられ、季節感のある雰囲気でした。

2015年11月に皇居で開かれた、文化勲章受章者と文化功労者を招いた茶会でも雅子さまはオレンジのスーツでご出席。
このオレンジ色の帽子とスーツは、オランダ国王夫妻の歓迎式典のときと同じものと思われます。 雅子さまにとって大事なお客さまをお招きする“おもてなし服“なのかもしれません。
ボルドーカラーのセットアップで秋らしさを演出
2015年11月に行われた秋の園遊会では、雅子さまは、秋らしさ満点のボルドーカラーのセットアップで出席されました。




雅子さまの秋の園遊会へのご出席は12年ぶり。一部の出席となりましたが、雅子さまのお気に入りカラーのひとつであるボルドーカラーのセットアップでにこやかに楽しまれていました。
着物の出席者が多いことに配慮されてか、スカートの丈は膝が隠れるやや長めの丈を選ばれていましたが、スリットがはいっていて歩きやすく機能的なスカートでした。このときも、パールのアクセサリーで顔周りは明るく、バッグとパンプスは引き締めカラーの黒で、ボルドーカラーの深みを引き立てていました。
ロイヤルブルーのツーピースに黒小物で上品シックに
2017年11月のコスモス国際賞の際は、深みのあるロイヤルブルーのツーピースでお出ましに。

顔周りは明るく、白の帽子をセレクト。そんな白の帽子にもロイヤルブルーのリボンをあしらいまとまり感のあるコーディネートに。さらにパールのアクセサリーを添えることで、エレガントな印象です。バッグやグローブ、靴は締め色の黒でそろえられ、シックに秋らしさを演出されていました。
お気に入りのボルドーカラーに犬柄がポイントのスーツ
2018年11月、東京都内で開かれた第42回全国育樹祭にご出席。1996年の第47回全国植樹祭で上皇さまご夫妻が植えたイチョウの手入れをされました。

雅子さまがお召しになった、ブラウス、ラペル、袖口に犬の柄のシルクがあしらわれたこちらのスーツは、雅子さまにとってお気に入りの一着。右手薬指に光るのはルビーの指輪にも注目。7カラットのカボションカットのルビーにダイヤがあしらわれた指輪は、上皇后美智子さまから贈られたものだと伝えられています。
ベルベッドがエレガントなグリーンのアンサンブル
2018年11月、日本PTA創立70周年記念式典では、襟とカフスにベルベットをあしらったグリーンのアンサンブルをお召しに。



雅子さまは、襟にブレードがあしらわれたジャケットで、華やかさをプラス。深みのある上品なダークグリーンに黒のシックなベルベットが加わることでより深みがまして洗練度もアップ。パールアクセを合わせることで、明るい印象にまとまります。
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