
天皇陛下と皇后雅子さまが25年ぶりに、そして即位後初めて沖縄県をご訪問。2日目の10月23日午前は宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席されました。
沖縄伝統の織物をまとい文化祭の開会式にご出席
両陛下は「美ら島おきなわ文化祭」の開会式にご出席。陛下は、感染対策に心を配りながら両文化祭が開催されたことについて、「文化芸術活動に携わる方々への大きな励みになる」と述べられ、関係者の努力をねぎらわれました。





天皇陛下は、沖縄の伝統的な織物のひとつであるミンサー織りのネクタイを着用され、雅子さまは、陛下のネクタイカラーに合わせられたのか、黄色のセットアップをお召しになっていました。このセットアップも襟元や袖部分には沖縄の伝統織物を思わせる刺繍が施されており、おふたりそろって沖縄の地元の人たちへのお心遣いがうかがえるお召し物でした。
琉球では黄色地の衣裳は「チールジー」と呼ばれ、格式の高い色とされています。雅子さまが25年前の沖縄を訪問された際、そして今回も、黄色のお召し物を選ばれたのはそうした伝統への思いを念頭に置いていたからなのかもしれません。
かりゆしウェアに身を包まれ演奏やワークショップをご視察
午後は、沖縄の伝統染織物、文化や自然などがモチーフにデザインされたかりゆしのシャツに着替えられた天皇陛下と、かりゆしのワンピースに着替えられた雅子さま。







市立体育館を訪れ、11月に行われる「沖縄音楽フェスティバル」に向けた三線(さんしん)の練習風景を視察。小学生から高校生までの20人による民謡「てぃんさぐぬ花」などに耳を傾け、拍手を送られました。
おきなわ工芸の杜(豊見城市)では、障害のある人とない人が一緒に大型絵画を制作するワークショップもご視察。イベント内のワークショップでおふたりは、ひとりひとりに丁寧に、葉をかけられ、参加者が描いた絵についても質問されました。

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