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「布団乾燥機」は枕元から入れる?横から? 効率的な使い方と選び方を家電ライターが解説

アイリスオーヤマ『ふとん乾燥機カラリエ インテリアタイプ KFK-501』でベッドの布団を乾燥させている
布団乾燥機が冬場の主流アイテムになりつつある。写真のアイリスオーヤマ『ふとん乾燥機カラリエ インテリアタイプ KFK-501』はマットではなく手軽なホースタイプ
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昔ながらの湯たんぽに代わり、昨今では布団乾燥機で寝具を暖める人も増えてきています。家電ライターの田中真紀子さんも、「布団乾燥機は、今や一家に1台はほしい便利家電」と話します。改めて、布団乾燥機を買うメリットや選び方を、田中さんに教えてもらいました。

布団乾燥機なら布団がふっくら!冬の必須アイテム

「布団乾燥機はあるとかなり便利。特に冬場は、日照時間が短かったり、風が冷たかったりして、思うように布団がふっくら干せない場合がありますし、そもそも寒い日に外に干すのはつらいですよね。また布団にはいる前に、中を30分ほど温めておくと、はいった瞬間幸せな気持ちになれます。“布団干しは天日派”という人でも便利に使えるシーンが多いので、ぜひおすすめしたい家電のひとつです」(田中さん・以下同)

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今や冬の熟睡には欠かせない!?(Ph/AFLO)
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布団乾燥機には大別して、付属のマットを広げて使うタイプと、マットを使わずに布団を乾燥できるタイプの2種類があります。

マット式はしっかり乾燥したい人に、マットレス式は手軽に使いたい人に

「もともと主流だったのは、マット式。布団の中心から隅までムラなく熱が届くため、布団乾燥の効果をしっかり出したい人には、マット式がおすすめです。

ただし、マットを広げるのが面倒で、次第に使わなくなった人が増えたことから、今から10年ほど前に登場したマットレスタイプが爆発的にヒットした経緯があります。

例えば普段は天日干ししたいけれど、たまにガッツリ布団乾燥機で布団をケアしたい人はマット式を、多少はムラがあってもいいから、面倒なくこまめに使いたい人は、マットレスタイプを選ぶといいのではないでしょうか」

マットレスタイプに「ホースなし」の布団乾燥機も

マットレスタイプは近年さらに2つに大別され、ホースタイプ(1本または2本)とワイドな送風口を備えたタイプがあります。

もっとも主流なのはマットレスのホース式タイプ

現在もっともシェアが多いのは、マットレスのホース式タイプ。

「ホース式は、布団の中心にホースを差し込み、ノズルについたスタンドで布団を持ち上げ、できるだけ遠くまで温風が届くようセットして使います。ただし、吹き出し口が狭いため、機種によっては隅々まで行き届かない場合も。

一方ワイド送風口タイプは、送風口を布団の端に差し込むだけ。パワフルな温風を布団の中に送り込みます。パワフルなので、足元まで届きますが、そのぶん消費電力が高い傾向にあります」

いずれにしても、布団乾燥機はいちいちしまい込むと、使うのが面倒になるため、「出しっぱなしにしておいても気にならないデザインのもの」を選ぶといいそうです。

布団乾燥機を差し入れる場所は布団のどこから?

さて、布団乾燥機は、どのタイミングでどう使うと効率的なのでしょうか。

「布団乾燥は基本的に週1~2回使えばよいとされていますが、汗をかいたり、じめじめが気になるときは高頻度で使ってもOK。ただし布団の素材によっては、高温が苦手なものもあるので、あらかじめチェックを。家族で毎日順に使っていくのがいいかもしれません。

本体については、ホースタイプは横から入れ、左右に温風が広がるように使うと効率的。ホースが2本ある場合は、ノズルの先を『V』字型のように左右に広げて使うと、温風がまんべんなく行き渡ります。

一方ワイド送風口タイプは、顔まわりで汗で湿りやすい枕側から差し込みましょう。温風が真っすぐ広がるので、足元へと送るイメージでセットするといいと思います。電気代は製品によって異なるため、消費電力をチェックしましょう」

ホースが劣化して修理交換を迫られた場合、買い替えるほうが吉

なお、ホース仕様の布団乾燥機を愛用している人の中には、毎日のように使うとホースが劣化するため、毎年買い替えているという人もいます。

「確かにホースが裂けるトラブルは多いようですが、これは無意識に無理な方向に引っ張ったり、同じ方向に向けることが原因であることが多いです。ホースを交換するのもいいですが、本体価格に比べて修理価格が高く感じそう。家電の中でも、ヒーターを搭載した製品は故障が早いので、5年過ぎていたら買い替えを検討してもいいかもしれません」

以下は田中さんおすすめの、マットレスタイプとマット式、それぞれの布団乾燥機です。

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