妻が上手に立ち回ることが夫婦円満のコツ
世の中、Aランクの夫ばかりではありません。その場合は妻側から、キーパーソンの夫にうまく立ち回ってもらう工夫が必要になります。
「妻が信頼関係のある親子に入り込むのは至難の業です。夫に相談する場合には義母を否定するような言い方はせず、“私の勘違いかもしれないけど、こういうことがあったの”“私が至らないのかもしれない、なにがいけなかったんだと思う?”そうやってクイズのように夫に気づかせると、夫は素直に考えてくれるかもしれません。
それでもうまくいかない場合は、嫁姑の問題を友達のケースとして伝えるのです。夫は友達のことだと思っているので、冷静に意見をくれるでしょう。よく“自分の家のことを友達のケースとして夫に話したら、バレるのでは?”と言われるのですが、夫は気づかないものです。
それからしばらくして、“お義母さんとこんなことが起こっているの。これってこのまえ話した友達のケースと似てない?”そう話して、あの時あなたはこう言ったのだから、うちでもそれをしましょう、と導くとスムーズにいくことがあります」
「実はうちのことなの」はNG
ここで「あのとき友達のケースとして話したけど、実はうちのことなの」とネタばらしをしてはいけないと岡野さんは話します。
「あなた、この前こういったじゃないの!と鬼の首を取ったように突きつけると逃げ道がなくなり“あの時はそう言ったけど、今はこう思うんだ”と開き直られてしまいます。妻は上手に立ち回ることが、末永く夫婦円満でいられるコツなのです」
◆教えてくれたのは:夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー・岡野あつこさん
1954年8月5日生まれ。埼玉県出身。36歳で起業し、自身の離婚経験を生かして結婚・離婚・再婚相談事業を開始。32年間のカウンセリングにおいて、3万8000件以上の相談を受ける。カウンセラーを育成する岡野あつこのライフアップスクールでは、約2200名の卒業生を輩出。テレビ・ラジオ・講演など幅広く活動し、YouTube岡野あつこチャンネルも好評。2022年9月に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)を出版。https://rikon.biz/
取材・文/小山内麗香